翔べ! コットン!

コットンがSwirchで動きはじめたのが去年の5月。
X68k版の調整作業と並行且つ、いろいろつっこんだおかげでもうだいぶ前のこととなりましたが、あの時は感動しました。学生の頃、ゲーセンで遊びX68kで極めたコットンが本当に蘇ったんだなあと、感慨ひとしおだったのはほかでもなく、これは絶対、良いモノにしなければならない、という使命感にも燃え始めたというか……。

Cotton Reboot!,stage02の空

あれから十数か月が経った今、コットンはSwitchとPS4で空を自由に飛び回り、縦横無尽の活躍をしておりますが、最初のこだわりはまず操作感。STGにおいてはなんと言ってもここがキモで、1frameあたり何ドットの速度で動くかとか、ショットの速度はどれくらいが適切か、など、決めるべきことがいっぱいです。
そしてここは絶対におざなりにしてはいけない! なんたってここの設定で、ゲーム感覚が概ね決まるのですから。何事もそうですけど、こういう根っこのところが大事だったりするわけです。

今回アレンジ版のお話をしますと、X68k版及びAC版に比べて、PC移動速度もショット速度並びにショット間隔も、すべてが早めの設定です。元が3:2の画面比であったのが16:9になるので、当然横のほうがだいぶ長くなるわけですからね、そのままでは敵の動きに追随するのも難しいし、ショットが遅ければ敵を出現と同時に倒せず、弾を撃たせてしまう傾向が強くなっていきます。
かように後手に回りがちな操作感になってしまうのは今回避けたく(そういうSTGもありますし、それはそれで好きですけども)、全体的にちょっと早めの感覚です。

Cotton Reboot!,3:2→16:9の比較図

それともう一つ。コットンには「クリスタル」というものがあって、これを回収してパワーアップしないと始まらない。だけどこれがもう、取りに行くとよく死ぬんです。コットンが好きな方であればもうあるある死ですよね! これ、移動速度が遅くて、取りに行くにしても方向転換するにしても間に合わないのが原因だと思うのですよ。
基本的に弾の速度も敵の速度もコットンと同等かそれ以上に早かったりするので、目では見切っていても物理的に避けられないことが多々あるんですよね。こういうところにちょっとしたアンバランスさがあって、それが難易度にも強く関係しているのです。サインカーブ的な軌道は特に要注意。大体PC速度よりも早くなってよけきれん! よけられんSTGはただのSTG……ぶつぶつ。
今回はコットンの移動速度を早くして、敵や弾の動きへの追随が容易になったと思います。その甲斐あって、非常にレスポンスよく立ち回れるようになっていると思います。

Cotton Reboot!,PACKAGEイラスト

翔べ、コットン!

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2020.11.14

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