ファミリーコンピュータ『忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣』

■発売日

1990年4月6日

■概要

「忍者龍剣伝Ⅱ 暗黒の邪神剣」は、1990年4月6日にテクモから発売されたファミリーコンピュータ用アクションゲームです。

前作では鬼面夜叉となり、リュウ・ハヤブサの前に立ちはだかった父・ジョウ。正気を取り戻したジョウはリュウをかばい絶命しました。
そして邪鬼王を倒し、さらに邪神の復活を阻止したリュウ・ハヤブサの新たな物語が幕を開けます。邪鬼王を影で操っていた兇魔天帝アシュターは邪神の復活のためのいけにえとしてリュウの恋人・アイリーンをさらいリュウを襲うのです。

■ゲーム内容

テクモシアター第3弾として発売された本作はストーリーに凝りに凝った結果、ファミコンの性能と容量では描ききれない部分が出てしまい、そこにアクションゲームが挟まったことでさらにわかりにくくなってしまっている面があります。まぁそこも含めてのテクモシアターなのでしょう。
オープニングが敵と思しき2人による思わせぶりな会話から始まるため、一瞬「イースⅡ」と間違えたかと思いました。

■その後の展開

そうは言いつつも、邪鬼王編のクライマックスともいうべき盛り上がりを見せヒット作となった本作は、なんとこの後日譚をOVA（オリジナル・ビデオ・アニメーション）という映像ソフトで見せるメディアミックス展開となりました。

このOVAは第3作目「忍者龍剣伝Ⅲ 黄泉の方船」（1991年6月21日発売）よりも後に発売されていますので、今後もリュウ・ハヤブサの戦いを猛プッシュしていくぞ！ というテクモの意気込みをヒシヒシと感じたものです。

■評価

本作はストーリーだけでなくアクションゲームとしても洗練されてきており、より忍びらしく華麗なアクション操作が堪能できます。BGMもアーケード版、ファミコン第1作目と一貫して本シリーズに関わってきた新田竜一がサウンドディレクターとして辣腕をふるい、世界観の構築をしっかりアシストしています。