ファミリーコンピュータ『レッドアリーマーⅡ』

■発売日

1992年7月17日

■概要

「レッドアリーマーⅡ」は、1992年7月17日にカプコンから発売されたファミリーコンピュータ用アクションロールプレイングゲームです。

カプコンのアーケードゲーム「魔界村」（1985）の敵キャラクター・レッドアリーマー。普段はじっと腰を下ろして不敵な様子を見せるものの、いざ戦闘モードとなるとトリッキーで狡猾、しつこすぎるアルゴリズムで数多のアーサーを地獄へと追いやってきた名敵役が、ゲームボーイ「レッドアリーマー 魔界村外伝」で主役に抜擢されます。
コナミの「モアイくん」（1990）やナムコの「グロブダー」（1984）ばりの大出世です。

■ゲーム内容

その「レッドアリーマー 魔界村外伝」の続編としてファミコンに登場したのが本作です。
続編といっても、レッドアリーマーが魔界の戦士となるために訓練所へと通っていた修行時代を描いていますので、ゲームボーイ版よりも前のストーリーとなっています。
魔界の町エトルリアに“黒き光”とともに攻めてきた謎の軍団に、若きレッドアリーマーが戦いを挑んでいきます。

■評価

システムはゲームボーイ版を踏襲しつつ、マップ移動速度の上昇や無駄なランダムエンカウントを廃するなど、より遊びやすい調整が施されました。
アクションパートでのキモは滞空時間に制限のあるホバリングと壁面への張り付きです。アクションゲームとしての面白さが詰まったこの2つの特徴は、「レッドアリーマー」というキャラクターだからこそ生まれ、活きたと言えます。

先に進むごとに自由に飛び回れるようになることで成長を実感し、のちにアーサーを苦しめることになるスピードとパワーを手に入れたのだなと思わず胸が熱くなります。

■「レッドアリーマー」のエピソード

余談ですが、カプコンでプログラマーとして多数の作品を手掛け、レッドアリーマーのモデルとなった有馬俊夫は、XやYouTubeにアカウントがあります。
主に写真撮影を楽しむ様子が見られますが、水面に映る夕陽をバックに三脚とカメラを振り上げるアイコンが、レッドアリーマーを彷彿とさせとても素敵です。