ファミリーコンピュータ『モアイくん』

■発売日

1990年3月9日

■概要

「モアイくん」は、1990年3月9日にコナミから発売されたファミリーコンピュータ用アクションパズルゲームです。

■「モアイくん」とは

同社のアーケードゲーム「グラディウス」（1985）ステージ3に初登場して以降、グラディウスシリーズのみならず「ツインビー」（ファミコン版、MSX版）「エスパードリーム」「キューブリック」「究極戦隊ダダンダーン」など数多くのコナミ作品に登場してきたイースター島の神秘、モアイ像。

この当時コナミに所属していた作曲家の佐々木嘉則の容姿がモアイに似ており、「モアイ佐々木」の名前で活動していたことがきっかけで、モアイはコナミのイメージキャラクターばりに出現頻度があがりました。つまりは内輪のイジりからはじまったわけです。

■ストーリー

本作でモアイはついにゲームの主人公にまで上り詰めました。モアイワールドに住むモアイ族の子ども・プッチーが暮らすプチランドに悪の帝王スカルキングの軍勢が押し寄せてきます。
モアイ族の勇者・モアイくんはさらわれてしまったプッチーたちを助け出すことができるのでしょうか？

■ゲーム内容

モアイくんの技は頭突きです。ブロックを破壊し岩を移動させ敵を倒しながらプッチーを救い出し、扉へと進めば面クリアです。

コンピュータアクションパズルとしてはシンプルなルールなので、コツを掴めばガンガン先に進んでいくことができるでしょう。
後半になるとようやくパズルとしての歯ごたえが出始めますので、全56ステージを存分に楽しんでください。

■ゲーム音楽

全体的にサラッと作った感じのおつまみゲームで、音楽も全部で4曲（同曲のテンポアップもあり）しかないシンプル加減です。
しかもラウンドミュージックとして最も長い時間流れる2曲は、日本人なら誰もが知っている「笑点」「吉本新喜劇」のテーマ曲を使用しています。

どういうイメージなのか少々困惑してしまいますが、「あっさり作ったので気張らずに力を抜いて楽しんでね」というコナミからのメッセージでしょうか。