ファミリーコンピュータ『マッピーキッズ』

■発売日

1989年12月22日

「マッピーキッズ」は、1989年12月22日にナムコから発売されたファミリーコンピュータ用スクロールアクションゲームです。
アーケードゲーム「マッピー」（1983）、ファミコンソフト「マッピーランド」（1986）の続編にあたります。

■「マッピー」のシリーズ展開

トランポリンによるテンポのよい展開で大ヒットを飛ばした「マッピー」が、第2作目「マッピーランド」ではジャンプや階段を登るなど様々なアクションを追加し大きくゲーム性を変えました。

本作ではいよいよトランポリンすら廃した普通の横スクロールジャンプアクションとなってしまったことにまず衝撃を受けます。

■ストーリー

ストーリーもなかなかに特殊で、マッピーとその妻・マピ子の間に生まれたハッピー（1P）とラッピー（2P）の双子の兄弟が結婚適齢期となり、ヒロインであるピッキーという娘を巡って冒険を繰り広げ、その過程で集めた資金で“家を建てる”ことが目的となります。

そのため、ゲーム中はとにかく「金！ かねっ！」とカイジの登場人物ばりの守銭奴行動が必須となります。
グラフィックは全体にほんわかほのぼのしたものであるため、そのギャップがエグいです。

■ゲーム内容

最終的にお金が足りずに家を建てることができなかった場合、ハッピーはピッキーに振られてしまいます。

金銭を必死に集めて回ったにも関わらず、家が建てられなかったらけんもほろろに振ってしまうピッキーも大概ですが、そんな冷酷な女性を息子に紹介するマッピーもだいぶ鬼です。出世のための政略結婚でも狙っていたのでしょうか。

■2人同時プレイのゲーム内容

さらに2人同時プレイでは、マッピーが2人の息子に1人の娘を奪い合うように指示してきます。
2Pではキック技を駆使して相手を攻撃できるため、血みどろの兄弟喧嘩が勃発するのです。

いっそ千尋の谷に突き落としてくれたほうがまだマシというくらいの社会生活でのリアルな地獄を演出するマッピーの鬼父ぶりは必見です。