プレイステーション『serial experiments lain』

■発売日

1998年11月26日

■概要

「serial experiments lain(シリアルエクスペリメンツレイン)」は、パイオニアLDCから1998年11月26日に発売されたプレイステーション用ソフトです。
本作は雑誌連載とアニメ、ゲームの制作が同時に行われたメディアミックス作品です。

■メディア展開

1998年3月にアニメ雑誌「AX」でイラストとテキスト形式の連載が開始され、同年7月にTVアニメが放送、11月にゲームが発売されました。

ネットワーク技術が大きく発達した世界を舞台に、主人公の岩倉玲音(いわくら れいん)の体験を現実世界とインターネット世界の2つの視点から描いています。

■ゲーム内容

ゲーム版「lain」は、ネットワーク内にあるlain(岩倉玲音)のデータを集め、彼女の周りで起きた出来事を探っていきます。
動画ファイルや音声ファイルを繰り返し再生することで、lainの情報が収められたファイルを集めていくことが目的となっています。

プレイヤーができることは「ファイルの再生」のみであり、プレイ時間やスコアを競う「ゲーム」というよりは「映像ファイル集」に近い作品です。

■ゲームの特徴

本作は狂気を秘めたシナリオやストーリー展開が特徴の「鬱ゲー」です。
全体的にホラー・バイオレンスな描写が多く、プレイヤーが心をえぐられる、精神的に追い込まれる鬱展開が繰り広げられます。

パッケージにも記載されているように、暴力シーンやグロテスクな表現が多いので、苦手な方はプレイしないことをおすすめします。

■評価

ゲーム版「lain」はメディアミックス展開の中で発表が最も遅く、出荷本数の少なさや移植・リメイクが行われなかったことからプレミア化されています。
鬱展開やバッドエンドが好きな人は、機会があればぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。