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アイテム情報
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■発売日
1990年3月2日■概要
「ヘビーバレル」は、1990年3月2日にデータイーストから発売されたファミリーコンピュータ用スクロールアクションシューティングゲームです。1987年に同社からリリースされた同名アーケードゲームの移植作品です。

画像引用:BEEP通販部サイトより
■アーケード版の評価
アーケード版では八方向それぞれに射角を固定しながら移動を可能にする装置“ループレバー”を採用しており、より自由度の高いゲーム性を実現しました。ループレバーは、SNKの「T・A・N・K」(1985)で最初に使用され、翌年の「怒」(1986)ではさらにバージョンアップが計られた画期的な操作装置でした。
ただ、細かな操作が可能になった分、敵の攻撃は画面の四方八方から間断なく仕掛けられてくる高難度傾向があり、アーケード版「ヘビーバレル」もまた非常に苛烈な攻撃にさらされるムズゲーとなっていました。
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■ファミコン版の評価
ファミコン版はループレバーではなく普通に十字キーで操作することになったため、各種バランス調整として武器の威力を一部上げたことで、より手軽なワンマンアーミーゲームになったとの評価があります。移植度もなかなかに良好で、最終ボスとして登場するメカのキャノピーのテカリ具合やそっけないエンディングまでしっかり再現しています。
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■「ヘビーバレル」のエピソード
アーケード版「ヘビーバレル」は、SNKの「怒」のライセンスを取得したとか、「怒」のプログラムを一部盗用したとか、出所不明の噂の多いタイトルでもあります。宣伝用のチラシに書かれたキャッチコピーに「オレたちの怒りは頂点に達した!」と、わざわざ“怒”というワードを入れたのも非常に挑発的ではあります。
ゲーム内容のみならずその周辺までもが漢くさく、細かいことなど気にしないアツくて死にそうなワイルドさこそが、デコファンの心を鷲掴みにして離さないのです。