ファミリーコンピュータ『ヒットラーの復活 トップシークレット』

■発売日

1988年7月20日

■概要

「ヒットラーの復活 トップシークレット」は、 1988年7月20日にカプコンから発売されたファミリーコンピュータ用アクションゲームです。

1987年3月に稼働を開始した同社のアーケードゲーム「トップシークレット」のファミコン移植版です。
正確には本シリーズ独自の“ワイヤーアクション”が引き継がれ、システムとストーリーを一新した完全リニューアル版といったテイストで、なにかと制限が多く難易度の高いアーケード版と比較するとかなり遊びやすくなっているのがポイントです。

■ゲーム内容

主人公はラッド・スペンサー。ナチス・ドイツの極秘文書を奪還するために潜入したが捕虜となってしまった「戦場の狼」でも活躍した歴戦の兵士スーパージョーを救出するために敵地へと潜入します。

地形にワイヤーを引っ掛けながら上に登っていくことができ、代わりにボタンによるジャンプが出来ないというのが本作最大の特徴です。

■「トップシークレット」のエピソード

このワイヤーは一種のバイオニックアームということで、海外版のタイトルは「Bionic Commando」となっています。

ちなみに、アーケード版「トップシークレット」でプレイヤーが操作する主人公はスーパージョーなので、明言こそされていませんが、本作は続編と言っていいかもしれません。

■発売後のエピソード

タイトルの“ヒットラー”という実在の人名や、“ナチスドイツ”という組織名を出しているのは現代の感覚からするとなかなかに大胆です。
この点について、日本より遥かにセンシティブだった欧米のNES版では、ヒットラーから“Master D”という架空の人物名に変更されました。

以降は、日本もそれに倣いアーケード版も含めた後継作をすべて「Bionic Commando」というタイトルと架空の設定で統一しています。
その意味では本作は文字通り“トップシークレット”なタイトルになっているわけです。