ファミリーコンピュータ『バッキーオヘア』

■発売日

1992年1月31日

■概要

「バッキーオヘア」（Bucky O'Hare）」は、1992年1月31日にコナミから発売されたファミリーコンピュータ用スクロールアクションゲームです。

アメリカンコミックアーティストのラリー・ハマーとマイケル・ゴールデンによって生み出されたアメコミシリーズのゲーム化作品です。

■ストーリー

知性ある哺乳類によって運営されている惑星間共和国UAFと巨大コンピュータシステムにより制御される邪悪なトード帝国の間で銀河戦争が続いているパラレルユニバースを舞台にしています。

宇宙船ライチャス・インディグネーション号の船長で、緑色うさぎのバッキー・オヘアが囚われた仲間たちを救い出し、その力を借りてトード軍を撲滅するための大冒険に挑みます。

■発売当時のエピソード

1980年代から積極的にアメリカ市場を見据えたゲーム制作を展開していたコナミは、1989年の「T.M.N.T.」でアメコミ原作ゲームに切り込んでいくと、「ザ・シンプソンズ」「X-MEN」といった人気作品をゲーム化していきます。その流れの中から生まれたのが本作です。

もっとも、アメリカでアニメ化されてはいたものの、日本での知名度はほぼゼロに等しく、なかなかチャレンジブルではあったはずです。やはり海外市場をメインターゲットにしていたのでしょうか。

■評価

ゲーム内容はざっくり言えば“キャラ変更ができる「魂斗羅」”です。
ファミコン後期作品ということもあり、グラフィック、音楽、ステージ構成、操作性の全てが高水準。コナミらしい歯ごたえのある難易度すら心地いい快作に仕上がっています。

今見ても敵トード軍も含めたデザインがとてもかっこよく、オヘアのことを知らない分、逆に隠れた名作を発見したような喜びを味わえることでしょう。