ファミリーコンピュータ『トムとジェリー』

■発売日

1992年11月13日

■概要

「トムとジェリー」は、1992年11月13日にアルトロンから発売されたファミリーコンピュータ用アクションゲームです。

1940年にアメリカのウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが生み出したタキシードブリティッシュキャットの“トム”と、ハツカネズミの“ジェリー”が繰り広げるドタバタアニメーションを原作としたゲームです。
電源をいれると、オープニングでおなじみの音楽が流れ、一気に気分が盛り上がります。

■ゲーム内容

ゲームで操作するのはネズミのジェリー。トムはジェリーをおびき寄せるためにジェリーの甥っ子タッフィーをさらって隠してしまったのです。
ジェリーはいつものようにトムを出し抜いてタッフィーを救出できるのでしょうか？

ステージは迷路のような形状 となっており、 トムが仕掛けた様々なトラップをかいくぐりながらゴールまで駆け抜けていくことになります。
開発はアメリカのHi Tech Expressions社です。

■「トムとジェリー」のエピソード

アニメではジェリーを追いかけ食べようとするトムを軽くいなしながら逆襲し、ひどい目に合わせるというのが定番の流れでしたが、後年になるとその様子が暴力的であるとの非難 も受けました。

本作ではいつも酷い目にあわされるトムの逆襲として、激しい攻撃を繰り出しています。
ゲームとは宿命的に暴力的にならざるを得ない面もありますし、その背景やキャラクター性を見ずに、暴力だけを捉えて非難するのは早計です。

■トムとジェリーの関係性

「ルパン三世」のルパンと銭形警部の関係性は、トムとジェリーを参考にしたと作者のモンキー・パンチも述べています。ライバルとして描かれるこれらの関係性はあくまで持ちつ持たれつ。

ゲームのエンディングで、ジェリーはタッフィーを助け、トムはジェリーが仕掛けたネズミ捕りの罠にひっかかってしまったという一文が表示されます。
互いが認めたライバルによる永遠の追いかけっこは、どこまでも続くのです。