ファミリーコンピュータ『アウトランダーズ』

「アウトランダーズ」は1987年2月4日にビクター音楽産業から発売されたファミリーコンピュータ用アクションロールプレイングゲームです。

1985年から「月刊コミコミ」（白泉社）で連載された、漫画家・真鍋譲治によるSFコミックのゲーム化作品です。
地球を占領するためにやってきた銀河帝国の王女・カームが日本人男性の若槻哲也を気に入り、お互いの星の平和のために結婚を決意します。

しかし、カームの父である銀河帝国皇帝はそれをよしとせず、カームを連れ去り、哲也を囚えてしまいます。
哲也はカームを救い出し、皇帝の許しを得ることができるでしょうか？ というのがゲームのストーリーです。

フィールドを歩き回り、話を聞いたりアイテムを買ったりしつつ装備を揃え、戦闘場面ではアクション で敵を倒していきます。

オーソドックスではあるのですが、様々な面でストレスが溜まる造りになってしまっており、原作者の真鍋譲治も激しく呆れたという逸話も残るなかなかの問題作です。
開発はみなさんご存知のマイクロニクス社です。

それでも、頭から湯気を立て歯をギリギリと食いしばりながらなんとかゲームを先に進めていったのも、パッケージにあるビキニアーマー姿のカームと出会いたいが為。

あっち行ったりこっち行ったりさせられて、やっとの思いでカームを救出したのですが、顔グラフィック一枚であっさりと済まされてしまいます。おい！ ビキニアーマーはどうした！

そんな怒り心頭のあなたには、1988年発売のPC-8801/mkⅡ版の「アウトランダーズ」をオススメします。

こちらはグラフィックが段違いです。内容的には同じようなアクションRPGなのですが、原作絵っぽいキャラグラフィックが常に表示されている だけでこんなにも精神的に安定するのだなとしみじみ実感することができるでしょう。