ファミリーコンピュータ『ソロモンの鍵2 クールミン島救出作戦』

「ソロモンの鍵２ クールミン島救出作戦」は、1992年1月24日にテクモから発売されたファミリーコンピュータ用アクションパズルゲームです。

前作「ソロモンの鍵」は1986年7月30日発売で、石のブロックを生成したり消したりしながら出口を目指すという画面固定型パズルアクションゲームでした。

主人公は前作と同じく魔法使いのダーナ。本作では印象的な緑色のトンガリ帽子にマントを羽織り、氷を生成したり消したり、さらには滑らせて落とすなどのアクションを駆使して敵を全滅させることで面クリアとなります。

前作をプレイした人であれば「なんとなくソロモンっぽいけど全然違う」という感想を抱くことと思います。
個々にアルゴリズムを持って動き回る敵をブロックを巧みに使いながらすり抜けていくアクション要素が、本作にはほぼありません。

ジャンプも出来ないダーナを操り、頭を使って氷を上手く配置しながら全体的に動きの少ない敵を倒していくパズル要素が強い作品になっています。
グラフィックも前作はどこかシャープなファンタジーを感じさせるものでしたが、本作はコミカルな可愛らしい絵柄になっています。

実は本作は、「ソロモンの鍵」ではない別のパズルゲームとして企画制作されていたものが、販売戦略として「ソロモンの鍵２」にコンバートされた作品と言われています。

前作で伝説の魔法書“ソロモンの鍵”を手に入れ、大魔法使いとなったダーナですが、本作ではまだ見習い魔法使いで、妖精の女王から授かった氷の魔法しか使えない頃のお話という設定になっています。

そういうわけですので、設定上の粗探しや前作との比較はやめにして、新たな気持ちでプレイに臨みましょう。
ただし、全100面に加え、歯ごたえ十分の裏面50面と、プレイヤーにはまったく甘くないゲームですので、その点は十分ご注意ください。