ファミリーコンピュータ『スターソルジャー』

「スターソルジャー」は、1986年6月13日にハドソンから発売されたファミリーコンピュータ用縦スクロールシューティングゲームです。

ハドソンの第一回全国キャラバンの公式ソフト「スターフォース」の進化版として華々しく登場しました。

当時、私のようなアーケードゲーム至上主義のこまっしゃくれたガキは「なにテーカンのスターフォースを踏み台にしてオリジナルシューティング作ってんだハドソン！」などと口汚く罵ったりもしたのですが、パーサーで地味に連射速度が上がるだけの「スターフォース」のファイナルスターと比して、全方位に攻撃が可能となる「スターソルジャー」のシーザーの華やかな勇姿が少々眩しかったがゆえの負け惜しみ、といったところでした。

スマッシュヒットとなった本作は、ゲーム機のみならず携帯アプリなどで様々な機種に移植され、続編もいくつか残しています。
全国規模のゲーム大会として開催されたキャラバンも、「ヘクター'87」（1987）、「ガンヘッド」（1989）といった後継タイトルで競われ続けました。

「スターソルジャー」は当初「スーパースターフォース」という、「スターフォース」の名を継ぐ仮のタイトルとして開発がスタートし、当時のコロコロコミックの記事にも掲載されていました。

しかし、結果として「スターフォース」の開発会社であり権利を有するテクモ（この頃すでにテーカンからテクモに社名変更しています）が、1986年11月11日にシューティングゲーム「スーパースターフォース」を発売します。

このあたりの複雑な経緯ははっきりしない部分も多いですが、岩崎啓眞・著「ハドソン伝説」シリーズに詳しく書かれていますのでご一読ください。BEEP通販にもお取り扱いがございます。

「スーパースターフォース」は、アクションRPGの要素も盛り込んだ意欲作ではありましたが、そのせいで少しゴチャゴチャした面も出てしまい「スターソルジャー」には一歩及ばずだったのは、なんだかとても皮肉な話です。