セガサターン『ミズバク大冒険』

「ミズバク大冒険(アドベンチャー)」は、ビングから1998年10月22日に発売されたセガサターン用アクションゲームです。

本作は1990年にタイトーから稼働されたアーケードゲームをセガサターンに移植した作品です。
水使いの子孫である主人公・ヒポポを操作し、火の国のボス・ファイヤーサタンにさらわれた仲間を助けるために冒険を繰り広げます。

タイトルの「ミズバク」はヒポポの武器である水爆弾のことであり、水爆弾を投げて火の敵を倒したり、水圧を利用して仕掛けを動かすといった効果があります。

さらに、ボタンを押しっぱなしにすると水爆弾が大きくなり、敵に大ダメージを与えられるうえに、より大きな流水を生み出すことができます。

投げて敵を倒す・割って水を放出する水爆弾を使ってゲームを進めるユニークなシステムが特徴であり、細かく動くキャラクターやシンプルで分かりやすい操作など、すべてにおいてクオリティが高い良作です。

セガサターン版はアーケードゲームを忠実に移植した作品ですが、移植を担当したビングは本作を最後にゲーム業界から撤退してしまいます。
高いクオリティで人気を得たゲームですが、セガサターン後期に発売されたソフトであり出荷本数も少なかったため、現在では価値が高いプレミアソフトとなっています。