アイテム情報
「ウィザードリィ」は、1987年12月22日にアスキーから発売されたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲームです。
「ウィザードリィ」は、1981年に米国サーテック社がAppleⅡ用ソフトウェアとして発売した3DダンジョンRPGで、後のコンピュータロールプレイングゲームに多大な影響を与えたオリジンのひとつとして知られています。
その移植であるファミコン版が発売されたのは、AppleⅡ版の発売から6年後。
モンスターとイメージイラストを担当したのはイラストレーターの末弥純、音楽を担当したのが作曲家の羽田健太郎と超豪華。
ゲームの開発を担当したのは、ナムコで「ゼビウス」を制作しヒットを飛ばした遠藤雅伸率いるゲームスタジオです。
ナムコから独立後にアーケード版「イシターの復活」「ホッピングマッピー」などのナムコ作品の開発を手掛けつつ、自身も大ファンであったという「ウィザードリィ」の移植を担当することになったといいます。
当初、サーテック社は移植は難しいだろうとけんもほろろだったそうですが、パソコンとファミコンのインターフェイスの違いを知り尽くした移植で、原作者のロバート・ウッドヘッドをして「(1992年時点で)一番いいデキ」と言わしめました。
バッテリーバックアップ機能も付いた高速な処理を実現しており、快適なプレイが楽しめました。
時代を作るほどの名作となると、当然“オリジナル至上主義”も根強く、ファミコン版も「アレが違う、ココも違う」と散々非難されていました。
しかし、ファミコンで遊びやすいようにチューンされた本作が本格RPG初体験という人も多く、いまだに時間があるとなんとなくやってしまうという手軽で恐ろしい中毒性を秘めた良移植に間違いはありません。