ニンテンドー3DS『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』

「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D」は、任天堂から2015年2月14日に発売された3DS用アクションRPGゲームです。

本作は2000年4月27日にニンテンドー64用のソフトとして発売された「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」を3DS用にリメイクしたゲームです。
ゲーム内容は、3日後に空から月が落下して滅亡する運命の異世界「タルミナ」を舞台に、主人公のリンクを操作して月の落下を阻止することが目的です。

全体的に難易度が高く、キャッチコピーの「こんどのゼルダは【こわさ】がある。」の通り、ホラーな描写が多いゲームです。中でもタルミナに落下してくる「月」はかなり怖い形相で迫ってくるため、現実で月を見れなくなるほどトラウマになります。
そう聞くと怖くて手が出しにくいゲームだと感じますが、重厚なストーリーと完成度の高いグラフィックが、ゼルダシリーズの中でも人気の高い作品です。

「ムジュラの仮面」1番の特徴は「タイムリープ」です。3日間という限られた時間の中で、リンクは時を戻す「時のオカリナ」を使いながら物語を進めていきます。
タルミナが滅亡する前に「時のオカリナ」を使うと時間を1日目の朝に戻すことができ、仕掛けや人々との会話内容もすべてリセットされます。

「タイムリープ」はひたすら同じことを繰り返すだけだと感じてしまうかもしれませんが、会話の内容や演出は少しずつ変化していきます。
時間を繰り返すことで明らかになることもあり、時間を行き来しながら謎を紐解いていく楽しさがあります。時が経つにつれて緊迫感が増した演出へと変化していくタルミナの世界観も、ゲームを楽しめるポイントだと感じています。

また、リメイク版の追加要素として、3DSのシステムを活かしたアクションが追加されました。
本体を動かして弓などの狙いを定めたり、スライドパッドでリンクの視点を自由に変更できるようになりました。人間の視覚を利用したリンクの動きや視点によって、自分がタルミナを巡っているような感覚になります。

3DSリメイク版は初心者でも遊びやすいように配慮されているので、全体的に親切な設計となっています。
原作をクリアできなかった人は、これを機に15年越しに「ムジュラの仮面」をプレイしてみると、新たな発見があるかもしれません。