アイテム情報
「ぷよぷよ」は、1993年7月23日に徳間書店インターメディアから発売されたファミリーコンピュータ用アクションパズルゲームです。
「テトリス」に端を発する落ち物パズルゲームの中でも特別なヒット作となった「ぷよぷよ」は、最初にファミリーコンピュータディスクシステム版とMSX2版が同時発売された作品で、そのタイミングでは書き換え専用ソフトだったこともあり、まだ地味な存在でした。
開発元のコンパイルと懇意にしていたセガがチューンしたアーケード版が1992年に発売となり、同年にはメガドライブ版もリリース。連鎖の快感と対戦の駆け引きなどがプレイヤーを魅了し、怒涛の快進撃が始まります。
ファミコンロムカセット版はディスクシステム版をベースに調整された作品で、先に発売されたアーケード版やメガドライブ版の要素も加えられました。不思議なもので、「ぷよぷよ」が先に誕生したのはファミコン(ディスクシステム)なのに“セガのもの”“メガドライブのタイトル”という印象が強く植え付けられています。これは「テトリス」にも同じような感覚を抱く方が多く、やはりこの時代はまだアーケードゲームこそ本流として捉えていた層が強く、同時にセガというメーカーへの信頼感の賜物だと思われます。
後にコンシューマー機、PCを問わず、あらゆるハードに移植されていくことになる「ぷよぷよ」。ファミコンロムカセット版で、その萌芽となるやや荒削りなゲームフィールを体験してみることは、その後の壮大な歴史を体感する第一歩となるでしょう。