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「TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES」(ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ/略称“T.M.N.T.”)は、コナミから1990年12月7日に発売されたファミリーコンピュータ用ベルトスクロールアクションゲームです。
ニューヨークでペットとして飼われていた4匹の亀が、ミュータンジェンの力によって人間のような姿となり、同じくミュータンジェンによって変身したネズミのスプリンターから忍術を会得し、フット団アメリカ支部の頭領オロク・サキことシュレッダーと戦いを繰り広げるというアメリカンコミックが原作です。
正確に言えば、そのアメコミを原作としたコナミのアーケードゲーム「TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES スーパー亀忍者」(1990)の移植版が本作になります。
“T.M.N.T.”はアメリカでアニメ化もされていますが、日本での放映は1991年で、このゲームが出た時点では一部のアメコミファン、アニメファン以外にはほぼ知られていないタイトルでした。
コナミは80年代初頭にアメリカ法人を設立し、日本だけでなく世界を見据えたゲーム制作を行ってきたメーカーです。ゲームのイメージビジュアルもどこかアメコミを思わせるバタ臭さが特徴で、その頃日本で流行していたアニメ絵とは一線を画す硬派な路線を突き進んでいました。
その派生としてアメコミ原作タイトル路線が生まれ、「ザ・シンプソンズ」「X-MEN」「バッキーオヘア」など、“T.M.N.T.”を皮切りに日本での知名度が低めのタイトルのゲーム化に乗り出していくことになります。
ちなみに、“T.M.N.T.”のファミコンタイトルはこれが2作目です。1作目は「激亀忍者伝」という、やや日本におもねったタイトルでのリリースとなりました。
アーケードでは第1作「T.M.N.T. スーパー亀忍者」からはじまり、「T.M.N.T.Ⅱ ザ・アーケードゲーム」(日本未発売)、「T.M.N.T. タートルズ イン タイム」(日本未発売)と、コナミの亀の蜜月はしばらく続いたのでした。
……そう言われてみれば、「600(ターピン)」や「フロッガー」にも亀が登場してましたし、コナミはなにかと亀推しのメーカーだったのかもしれません。