アイテム情報
「JuJu伝説」(じゅじゅでんせつ)は、タイトーから1991年7月19日に発売されたファミリーコンピュータ用アクションゲームです。
魔王ヴーキメドロによって恋人のミホを連れ去られ、さらにサルの姿に変えられてしまった若者ジュジュが、多彩なエネルギー弾とジャンプアクションで難関をクリアしていくというゲーム内容です。
本作は、1989年にTADからリリースされたアーケードゲームの移植作品。TADはデータイーストを退社したた横山忠が興したゲーム会社で、データイースト時代の横山のクレジット“TAD”がそのまま社名となっています。主人公がサルという突飛な設定とどこか泥臭さを感じるグラフィックはデコの系譜をひしひしと感じさせてくれます。
ちなみにアーケード版のグラフィックを担当した藤咲淳一は、Production I.Gに所属しており、この作品の後に「BLOOD+」「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」など多くのアニメ作品で監督や脚本を務めてきました。
横山忠はデータイーストUSAにいたこともあり、本作と「カベール」(1988)は海外販売も視野に入れて開発が進められ、アーケード版発売の後もAMIGAやコモドール64、Atari Lynxなど多機種への移植を果たしスマッシュヒットを飛ばしました。
そのアーケード版「カベール」がタイトー販売だったからか、ファミコン版「JuJu伝説」もタイトーからの発売となりました。
1992年のアーケードゲーム「ヒーテッドバレル」を最後に、その翌年早々に解散となったTAD。デコから派生し、そののちもゲーム業界にその種を遺し続けた会社を偲びつつプレイしてみてはいかがでしょうか。 あ、言い忘れましたがファミコン版「JuJu伝説」はTADではなく、ファミコンのタイトー作品移植が多いDISCOが開発しています。