ファミリーコンピュータ『F-1 SENSATION』（エフワン センセーション）

「F-1 SENSATION」（エフワン センセーション）は、1993年1月29日にコナミから発売されたファミリーコンピュータ用のレースゲームです。

当時、フォーミュラワン世界選手権のレーシングカーの製造と開催運営を取り仕切っていたFOCAと、日本国内でのF1関連の諸権利を有していたフジテレビとのライセンス契約のもとで制作されました。そのためマクラーレン、フェラーリ、ウィリアムズ、ベネトンなど実在のチーム名やサーキット名が登場する本物志向に仕上がっています。

グランプリモードでは、プレイヤーが実名のドライバーを相手にF1グランプリ全16戦を戦いぬき優勝を目指します。スターティンググリッドに実名のレーサー名が並んだり、レース中でも「A.SUZUKI PIT IN」と表示されるなど、リアルな展開での没入度はバツグン。
さらに、コナミ矩形波倶楽部の元メンバー“ゴージャス・トミー”こと冨田朋也によるアゲアゲなミュージック、ファミコンハードを知り尽くしたコナミならではの手堅いゲームデザインとバランスで存分に遊ばせてくれます。

1990年に後継機であるスーパーファミコンが発売され、「F-1 SENSATION」発売の1993年には国内出荷台数は1000万台に到達していた時期。コナミのファミコン向けオリジナルタイトルとしては最終作品ですが、同年発売のNEWファミコンとともに、まだまだファミコン健在を強くアピールした一作でもあります。