ファミリーコンピュータ『アイドル八犬伝』

■発売日 ： 1989年9月14日

「アイドル八犬伝」は、1989年9月14日にトーワチキから発売されたファミリーコンピュータ用アドベンチャーゲーム。
日本有数の大財閥・西園寺家の長老トミコは、3人の孫を呼び寄せ、3ヶ月で最も自分の名を上げたものに遺産を譲ると宣言。末っ子のエリカは、大好きな歌を武器にスーパーアイドルへの道を目指します。占い師のお告げに従い、目標達成の支えになってくれる仲間「八犬士」を探していく…という物語。全5章からなる、コメディ色の強いシナリオが特徴のコマンド選択式アドベンチャーです。

「アイドル発見」と曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」をかけあわせたようなタイトルですが、8人の仲間を探すところ以外は「南総里見八犬伝」の影響はありません（笑）。難解な謎解きやハマりポイントがなく、軽いノリでスイスイと展開するので、ストーリーを楽しみやすいのが特徴です。当時の有名人をモチーフにしたキャラクターが敵対キャラクターとして登場したり、流行フレーズが演出に使われていたりと、この時代を知っているとゲームの楽しさとともに懐かしの昭和を感じられるでしょう。

ゲーム中の主題歌「きみはホエホエむすめ」を人気声優・桃井はるこが2007年にカバーしたことで話題になり、それから本作の評価が高まっていきました。ノベルやサウンドトラックなども発売されており、ファンの熱意が侮れません。