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■AD&D ドラゴン・オブ・フレイム
80年代当時、世界で最もプレイヤー人口が多いテーブルトークRPGと言われた「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D)。そのルールバージョンが「アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ」(AD&D)です。それを元に書かれた小説シリーズ「ドラゴンランス」をベースとした「ヒーロー・オブ・ランス」「ヒルズファー」「プール・オブ・レイディアンス」「ドラゴン・オブ・フレイム」というシナリオが、ファミコンソフトとして4タイトル発売されました。
と言っても、ファミコン用に新規に開発されたタイトルではなく、Amigaやコモドール64、ATARI STなどのコンピューターに向けて海外で制作され、そのファミコン版として日本向けにローカライズされた作品となっています。なお、ファミコン版「AD&D」4作品はシナリオが異なるだけでなく、ゲームシステムもグラフィックもすべてが別物で、どれから遊んでも問題ない構成になっています。
「AD&D ドラゴン・オブ・フレイム」は1992年2月21日発売。ドラクエのようにマップを移動し、敵とエンカウントすると戦闘に入ります。ドラクエと違うのはコマンド式のRPGではなく、サイドビューのアクションゲームであるという点です。
剣士、魔道士、僧侶、盗賊、ドワーフなどから仲間を選び、剣と魔法を駆使して戦いを有利に繰り広げながら、冒険を進めていきます。
いわゆる“洋ゲー”にありがちな大雑把さが日本人にはやや苦痛に感じるかもしれないですが、近年のゲームの親切設計を一度すべて忘れ、頭をカラッポにして挑むのもまた一興というものです。