『ワールドヒーローズ』の対戦イベント

アルファ電子コラム第15回のカットです

現在では対戦型ゲームの世界大会も珍しいものではありませんが、1992年当時はゲームセンター以外で行われるゲーム大会は珍しいものでした。
『ワールドヒーローズ』もそのレアな大会が開催されたゲームのひとつです。
今回の『知られざるアルファの世界』はそんな想い出語りです。

◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆

・イベント開催にはどのような経緯があったのでしょうか?

当時、アーケードゲーム専門紙『ゲーメスト』を出版されていた新声社さんからお声がけされた感じですね。
(東京の)マルゲ屋でイベントをしませんか的にアルファ電子に電話が来ました。
この頃はまだEメールが一般的ではなくて、どんなお話もまずは電話でという時代でした。

・『ワールドヒーローズ』発売から間もないイベント開催で、反応はどうでしたか?

会場は熱気で溢れかえっていました。
店内がさほど広くはなかったという事もありましたが汗ばみましたね。
優勝者への景品はアルファ電子持ちでしたので、NEO GEO本体とかなりゴージャスでした。

・『ワールドヒーローズ』は小中学生のプレイヤーを意識していたそうですが、来場者には年齢・性別等での傾向や特徴はありましたか?

会場には小学生は少なく、中高生が多かったように感じました。
ゲーメストの読者層がそのあたりだったのかもしれませんね。

・プレイヤー人気の高かったキャラはいましたか? また、開発サイドで支持されていたキャラは?

プレイヤー人気は飛び道具を持つカッコいい系キャラクターのハンゾウ、フウマ、ジャンヌが人気でしたね。
アルファ電子、ADKは良くイロモノキャラクターが名物とされていますが、実際に良く使われるのはカッコいい系のキャラクターなんですよ、やはり。

開発サイドでは各人が自分の描いたキャラクターを使っていたので見事にバラけていました。
とは言え、昼休みに一番対戦した企画部の小林くんが使うマッスルパワーの印象が私の中では強いです(笑)。

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著者紹介
鳩野 高嗣 (はとの たかし)

フリーランスのゲーム制作者・グラフィッカー。 タイヨーシステム(カルチャーブレーン)~アルファ電子(ADK、フォンキャスト)~TENKY~dropといったキャリアを経て、現在に至る。
アルファ電子には1986年から2001年まで在籍しており、同社の黄金期から末期までの歴史・実情を知る人物である。 関わった作品は『ラギ』『痛快GANGAN行進曲』『ワールドヒーローズパーフェクト』『テニスの王子様-SWEAT&TEARS-』シリーズ、『マイネリーベ2』など多数。

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