ゲームもアニメも映画もお国が違えばタイトルも変わります。
でも、中には販売メーカー側が国内タイトルをも変更を要請する事もあります。
今回の『知られざるアルファの世界』はそんなゲームタイトルのお話です。
◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆
・『ギャングウォーズ』はどういう経緯で企画・開発されたゲームでしたか?
テクノスジャパンの『ダブルドラゴン』の国内外の大ヒットを受け、2人同時プレイによるコンティニューがドカドカされる格闘アクションゲームが欲しいという社長の要望を企画部(※アルファ電子はグラフィックデザイナーは全員、企画部の所属でした)の丸山さんが受けてスタートしました。
・そもそも、なぜ『ゲルニカ』というタイトルだったのでしょう?
これはあくまで私の想像ですが、丸山さんは美大を卒業し画家としても活動されていた方なので、アーティストとしてパプロ・ピカソさんの絵にバイオレンスゲームとの共通点を見出したのかもしれませんね。
・スタッフロールには「チーム ゲルニカ」とクレジットされていて、何かしら思い入れがあるのかという気がします。実際のところはどうなんでしょう?
丸山さんは最後まで『ゲルニカ』というタイトルに固執していましたから、チーム名として残したのは最後の抵抗だったのでしょう。
ゲルニカ時代のタイトルロゴはカッコ良かったですよ。
・SNKアメリカは日本の本社よりも決定権があったのですか?
決定権はありましたね。
この当時、SNKの海外リリースの作品で改題されているのはSNKアメリカが絡んでいました。
『ラギ』の海外タイトル『ブルーズ・ジャーニー』も『バトルフィールド』の海外タイトル『タイムソルジャース』もSNKアメリカからの意向です。
SNK作品もそうなのかは分かりませんが、アルファ電子のSNK販売の80年代後半から90年代初頭のゲームは皆そうでしたね。
ちなみにスーザン女史はSNKアメリカの副社長だった方です。