ネオジオポケット限定版の誕生秘話

アルファコラム第10回のイラストです

 

その昔、ネオジオポケットという携帯型ゲーム機がありました。
残念ながら普及はしませんでしたが、それを売る為のアイディア探しは必死だったと思います。
皆、アイディアが枯渇してよほど困っていたのでしょう、ADKの新井社長にもお話が来ました。

◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆

・アルファ電子がSNKの企画相談を受けることはわりと多かったのでしょうか?

新井社長はSNKの相談役という肩書も持っていましたので、川崎社長からの相談を受ける事もあったようです。
ただ、それがADK社員まで下りてくる事はほとんど無かったので、数としては少なかったと思います。
なのでネオジオポケットの売り上げは相当にやばい状況だったのではないでしょうか。

・ちょうどこの時期(1999年)はタイガースが低迷していた時期でした。このタイガースモデルの人気にも影響はありましたか?

低迷期にも関わらずタイガースモデルは完売したそうです。
タイガースファンは球団愛が強く、洒落がわかる方が多いのだなと驚きました。
地元関西のSNKから発売という事も大きな強みだったと思います。

・そのほかに出たアイディアは何かご存じですか?

新井社長はこの件で得意になって「他の球団ver.も」という追加アイディアを出したそうです(笑)。

・このタイガースモデル、今でも所有されていますか?

はい、今も大事に保管しています。
ネオジオポケットのタイガースモデルです
▲鳩野氏のタイガースモデル。箱もきれいな状態で大切にされてました。

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著者紹介
鳩野 高嗣 (はとの たかし)

フリーランスのゲーム制作者・グラフィッカー。 タイヨーシステム(カルチャーブレーン)~アルファ電子(ADK、フォンキャスト)~TENKY~dropといったキャリアを経て、現在に至る。
アルファ電子には1986年から2001年まで在籍しており、同社の黄金期から末期までの歴史・実情を知る人物である。 関わった作品は『ラギ』『痛快GANGAN行進曲』『ワールドヒーローズパーフェクト』『テニスの王子様-SWEAT&TEARS-』シリーズ、『マイネリーベ2』など多数。

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