意外と知らない、アルファ電子(ADK)がやっていたこと

アルファ電子コラム第1回のイラスト

アルファ電子、ADKという会社がゲームを作っていたのはご存じの方が多いと思います。
ですが、意外と知られていない仕事もいろいろと手掛けています。
今回はその代表的なものをまとめてみました。

◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆

アルファ電子(ADK)の代表タイトルは何だと思っていますか?

チャンピオンベースボール:アーケードの『プロ野球』ゲームのエポックメイキングなので。
スーパー・スティングレイ:アーケードの戦車ゲームとしてかなり優秀な作り。
ラギ:オリジナリティのある攻撃を重視しつつアスレチックを楽しませるゲーム性。見た事のない世界観。
ティンクルスタースプライツ:対戦型シューティングの1つの形として完成している点が素晴らしい。

鳩野さんが一番好きなアルファ電子のタイトルは?

スーパー・スティングレイです。
戦術と戦略を上手く取り入れた優れた戦車ゲームでした。
千葉真木夫さんの秀逸なサウンドも魅力ですね。

万歩計やキーチェーンゲームは、商売として成功しましたか?

万歩計シリーズは『ポケットエステ』はばら撒きと在庫、金型の製作といった関係で利益としてはとんとんでしたが、『ポケットウォーク』は利益を出しました。ですが『ポケットキャディ』はさっぱりでした。
万歩計シリーズの失敗点は流通を薬の問屋にしてしまった為に薄利多売になってしまった事ですね。
販売価格と売れた数量の割には実入りがすこぶる悪かったです。

キーチェーンゲームはコナミ販売という事もあり、広告をきちんと打って頂きました。
出回りの数量は不明ですが、少なくともADK側は赤字にはなっていないです。

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著者紹介
鳩野 高嗣 (はとの たかし)

フリーランスのゲーム制作者・グラフィッカー。 タイヨーシステム(カルチャーブレーン)~アルファ電子(ADK、フォンキャスト)~TENKY~dropといったキャリアを経て、現在に至る。
アルファ電子には1986年から2001年まで在籍しており、同社の黄金期から末期までの歴史・実情を知る人物である。 関わった作品は『ラギ』『痛快GANGAN行進曲』『ワールドヒーローズパーフェクト』『テニスの王子様-SWEAT&TEARS-』シリーズ、『マイネリーベ2』など多数。

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