白いファイターで敵要塞にアタックをかけろ!レーダー表示だけを頼りに要塞を目指すが、途中にはあらゆるタイプの誘導型ミサイルが待機している。ファイターの前後発射形マニュアルで応戦するテクニック派の為のスペースウォーズゲーム、それが「ボスコニアン」(パッケージ裏より)
タンクバタリアンに続くナムコタイトルはこのボスコニアンです。マイナータイトルが続きますが、当時ナムコではどういった基準で移植タイトルを決めていたのかが気になってきます。ボスコニアンは技術的な問題でファミコンに出なかった(技術が確立した時には時期を逃した)だけあり、あまり移植には恵まれていないという印象がありますが、このソードm5版以外ですとMSX版、PC-6001mkII版、X1版に本家よりも出来が良いとまで言われるX68000版が発売されております。
このm5版は特に厳しい内容でして形こそボスコニアンですが色々と大切な要素を全て再現していないです。まずは「ブラストオフ」という声も無く、また黙ってステージが始まるのは流石にちょっとどうなのかなと思ってしまいます。更にコンディション表示も無く、背景の綺麗な星に小惑星、そして敵キャラが謎のUFO(支援UFOという名前だそうです)一種類とエッドール型ミサイルのみ……と列挙していくと残念な気持ちになります。
更には開始時のBGMがおかしい、敵要塞が驚くほど小さい、難易度が低くなりゲームプレイが単調になりがちになっていますので今から遊ばれる際はある程度の覚悟をしてから購入された方が良いと思います。ただ雑なタイトル画面が多いm5のゲームの中ではかなりオリジナルに近づけた点は非常に評価されるべきだと考えています。
ボスコニアンのパッケージと説明書、カセットはこちらになります。