テープメディアの次は5インチディスクのゲームに関する起動方法やそれに伴う知っているとプラスになる知識をご紹介します。
1.はじめに
こちらのページでも紹介致しましたがディスクのゲームは当たり前ですがカセットテープよりもロード時間が圧倒的に短く、また中身が同一に見えてもステージ数が異なったり(スタコラクラッシュ)、OPデモが追加されていたり(サイキックシティ)とFM-7のゲームを深く遊ぶには必要不可欠といっても過言ではありません。またハミングバードアドベンチャーの#1ザ・パームスと別ベンチャー#1リキャプチャーはFMのディスク版でしか発売されておりませんので、アドベンチャーゲームが好きならあると嬉しい装置です。
写真はハミングバードアドベンチャー第一弾のFM-8版ザ・パームスです。(この頃はハミングバードアドベンチャーという名称は付いていませんでした。)
「ディスクならFM-77/AV版(3.5インチ)があれば…」とお思いになる場合もありますが、ザースやエルドラド伝奇といったエニックス系タイトルの一部や光栄のダンジョン等ディスク版は5インチでしか出ていない物も多数あります。またFM-77以降では内蔵されている3.5インチに比べ、5インチは外付けドライブが必須と敷居が高く、その分ユーザーも少ないので5インチ版の方が安く手に入る確率が高い気がしますのであって損はないでしょう。
2.起動にあたり必要なアイテム
5インチ外付けドライブを起動させる際に必要なのが外付けの5インチフロッピーディスクドライブとこちらのインターフェイスボードです。オークションですと外付けのドライブだけで出品されている場合もございますが、このインターフェイスボードが無いとどうにもならないのでセットでている物を買った方が良いです。
写真は外付けフロッピーディスクドライブ以外に必要なアイテムです。左上が電源ケーブル、右上がインターフェイスボードとドライブを接続するケーブル、下がインターフェイスボードです。
3.接続方法
接続方法ですが、まずFM-7のフタを取り、左か中央どちらかのスロットにインターフェイスボードを挿します。(下の写真では左にFM音源ボード、中央にインターフェイスボードを挿しています)ここの接触が弱く、場所によっては上手く認識しない事もありましたのでそもそもドライブの読み込みまで行かない場合は疑ってみるのも一つの手です。
後はフロッピーディスクドライブ背面のxx端子とインターフェイスボードを接続すれば完了です。後は他の機種と同様にフロッピーをドライブの中に入れ、フロッピーディスク、FM-7の順に電源を入れればディスクのゲームが起動します。
4.起動しない場合は
やはり30年以上昔のアイテムですので十分に動作しない場合も中にはあります。そういった場合ですがまず以下の要項をチェックしましょう。
・ディスクのカビ・キズ
保管されている環境によってはフロッピーの磁気面にカビやキズが発生している場合もございます。そうなっていると該当セクタが読めなくなるだけでなく、付着したカビによってドライブを痛めますのでディスクを入れる前には絶対にチェックをしておきたい要素です。
磁気面のチェック方法ですがまずディスク中央部分に指を入れ中央部分を掴みます。(この時もう片手はディスクを持っていて下さい)次に左右どちらかに回転させるように回し、白い付着物=カビがあるかを確認します。(こちらは短い動画にて紹介していますので、まだやられた事ない方は参考にして頂ければと思います。)
もしカビがあった場合ですが放おって置くとカビは侵食していきますのでカビを除去する必要があります。無水エタノールと綿棒でも事は足りますがコーティング層や磁性体を傷つける可能性がありますので、100%イソプロパノールとCHAMOIS TIPS(シャモアチップ)を使いましょう。シャモアチップはセーム皮チップという名前で販売されていますので、フロッピーディスクのゲームを持っている場合は100%イソプロパノールと併せ持っておくべきアイテムです。
こちらがシャモアチップとイソプロパノールです。
ディスクの下部に少し見える白い点がカビです。これ位なら簡単に除去できます。
・ヘッド不良
ディスクにカビが付着していなくてもフロッピーディスクドライブのヘッドに問題がありエラーが出る場合もあります。ドライブのヘッドが汚れるとデータの読込や書込能力が低下し、その結果エラーになるといった場合が多々あります。そういった場合はフロッピードライブクリーナーで掃除をすると動くようになる場合があります。5インチドライブを積んでいる他機種でも使えますのでレトロ PCをやる場合は5インチと3.5インチ両方持っておくと便利です。湿式と乾式両方ありますが、湿式だと汚れがよく落ちる上ヘッドを傷つけることがないので買うなら湿式にした方が無難です。