『EXTRA mag. #1』を振り返って

 

BEEPが発行しているEXTRA mag.(エキストラマガジン)もなんだかんだで7冊出してきました。#4の表紙で(六冊目)と書いてきましたが、EXTRA #14、パロディ版、テグザーガレキ付属冊子と数えると7冊出しているんですね。この度せっかく形になるという事で今までのEXTRA mag.を振り返っていこうと思います。(お前は誰だ)

 

記念すべき第一号。この頃はとりあえず雑誌を出そうという事にがむしゃらになっていました。この頃は買い取りなどBEEPの活動を経由してお知り合いになった方々に原稿を依頼→執筆といった流れなのが今に続くEXTRA mag,と方向性が異なっていますね。

 

これが記念すべき第一号のもくじ。「はじめに」では利根川田んぼタヌキの3Tこと埼玉県羽生市というフレーズを書いていました。この言い回し好きなんですけど全然流行ってないので皆さん使って下さい。タヌキ本当に出るんですよ。

 

巻頭特集はVG2総本部長にてゲーメストの生みの親である植村伴北氏によるテキスト「ゲーム風雲録」です。アーケードゲームが一つの大きな文化へとなりつつあるその過程が10P以上にも渡り描かれています。アーケードゲームの成長を最も身近な所で見てきた氏だからこそ書けるテキストは必見です。第一弾の最初のテキストを描いて頂けて本当に良かったと思っています。

 

続いては小倉久佳(OGR)氏によるロングインタビュー「小倉久佳音画制作所のアンチ・シメントリィ」です。こちらも10P超の特集となっております。タイトーだけでなくゲームの歴史に精通しているぜくう氏によるインタビューなのでその質は保証付きです。余談なんですがこのトビラに使った画像って『メタルソルジャーアイザックII』なんですけど皆様お気付きでしょうか。(「A34 TAITO」とかで調べると一発で出てくるんですが…)

 

まだまだ続く豪華寄稿シリーズ、三段目はT&E SOFTの『DAIVA』です。パソコン7機種にて展開され、広大なスペースロマンを感じさせてくれたあの『DAIVA』の中の人によるテキストです。T&E SOFT入社の経緯からVHD版『惑星メフィウス』の開発、そして『DAIVA』といった話題が主です。一度お話した時に聞いた営業時代の仰天エピソードもできれば世に残して欲しい所ですがそれはまたそれで。

 

奇ゲーばかりが取り上げられるデータイーストのゲームですが、その中で格好良さを貫いた作品が『空牙』『ウルフファング』『スカルファング』の牙シリーズ三部作です。この度はメインプランナーのHIRONORI KOBAYASHI氏とお話が出来る機会があり、45の質問にお答え頂く事ができました。非常に熱い気持ちをお持ちの方で、その氏の熱意は作品から伝わってくると思っています。特に『ウルフファング』は素晴らしく、基板を持っていて本当に良かったと思えてくる作品です。移植が出そうな気もしますが、とりあえず基板を見かけたら買った方が良いと思います。(何の話だ)

 

こう振り返ると本当に豪華ですが『ザース』や『不思議な旅』、そして『地球戦士ライーザ』(PNは九葉真)の作者である杉江正氏にもご寄稿頂いています。エニックスゲーム・ホビーコンテストの裏側から大ヒット作『ザース』の誕生といった事だけでなく、当時のご家庭の事情が赤裸々に語られています。ここまで書いても大丈夫なのかと不安になってしまう位踏み込まれており、『ザース』を知っている方には是非読んで頂きたい内容です。このまま『ライーザ』編が読みたい所です。『ザース』開発チームの座談会はその後 EXTRA mag,#4にて掲載されておりますので、マイコン少年だったらこちらも必読です。

 

何と豪華な執筆陣、『カオスエンジェルズ』のY人先生にもイラストコラムをお願いしております。2P描き下ろしイラストを頂いております。Y人先生にはEXTRA mag. #4でも執筆頂いておりますので買おう!EXTRA mag.#4 全部揃えると良い事があるらしいです。

 

「ダイナックス毒本」以降飛ぶ鳥落とす勢いで活躍中のみぐぞう氏へは1986年のアーケードゲームについて語って頂いています。いつもの「みぐぞう節」が冴え渡る痛快なテキストで86年当時の「熱気」を感じてみてはいかがでしょうか。

その他BEEPコラム、クドータクヤ氏によるFL管ゲーム特集(アンケートで人気だったんだよなあ)、前田尋之氏による日立MB-S1のレビューなどのコラムも盛り沢山。これでフルカラー1500円は安い!という訳でEXTRA mag.#1好評発売中です。妙に景気のいいレア基板コラムも読み返して懐かしい気持ちでいっぱいです。

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