ファミコン十字軍(@famijyuji)様の新刊『移植ゲーム伝説』が入荷しましたのでご紹介いたします!
頒布されたゲームレジェンド28(2018 5/20)会場ではすぐに完売してしまった話題の一冊です。
最近ではハードの性能の進化で「移植度」とか「移植」という言葉もすっかり聞かなくなってしまいました。そんな時代に移植された作品にフォーカスし、古今東西の様々な機種に移植されたゲーム達をプレイ感と共に多数紹介している本書、当時を知らない人は当時を知る資料として、当時を知っている人は懐かしみながら読める楽しい1冊となっております。
1ページを丸々使って1作品を紹介しているので、画像も大きく大変見やすいです。移植において画面の質はとっても大事な評価の一つですからね。そのままベタで移植出来ればいいけれど、そうもいかないのが当時のゲーム事情、そこの差を如何にして埋めるかがスタッフの腕の見せ所でした。自分は『忍者くん~阿修羅の章~』はアーケードよりファミコン版をずっと遊んでいたのですが、まさか『魔界村』の移植を手掛けたマイクロニクスの仕事だとは本書を読んで初めて知りました(少しだけ評価が上がったような、そうでもないような)。移植度判定も付いているのでこの作品をやりたい! という時の指針にもうってつけです。
コラムではゲームの移植についての鋭い考察がなされています。作品のどこを残し、どこを捨てるべきかは意外と移植される機種によって同じタイトルでも違っているとは、見過ごしがちな気づかない着眼点でした。お家にあるソフトを見比べると面白いかもしれません。非公式のパチモン移植についてのページもございます。スーパーファミコンの作品を無理やりファミコンに移植したりでクオリティは散々な物から、逆に見事な移植度を誇る作品までパチモン移植事情も三者三様です。
表紙にも大きく登場しているワンダーボーイのクロスレビューも、高橋名人になったり悟空になったり、いろんなワンダーボーイをレビューしちゃってます。こうやってみると色んな機種、作品に合わせて様変わりしているんですね。
「移植ゲーム」というある一定の時代の中にだけ確かに存在していた一ジャンル、その時代にしか無かった景色の一端を垣間見ることができる同人誌のご紹介でした。
BEEPでは他にもここでしか買えない同人誌を多数取り揃えております。是非ご覧ください! ゲームレジェンド28の新刊もあるよ!
(ホーガン室伏)