販売開始から1年近く経っても入荷してすぐ売り切れてしまうほどのBEEP秋葉原店の人気商品紹介と、取り付け方の紹介ページになります。
さーくるりんご汁様製作のX68000電源修理キットで、030・XVI・SUPER・EXPERT2・EXPERTに対応しています。
以前少しですが、BEEP秋葉原店ブログでも紹介させて頂きました。
X68000ユーザーの方ならご存知かもしれませんが、当時から電源故障が多く、ユーザー製作の電源修理キット(コンデンサを入れただけのものがほとんど)が出回るほど深刻な問題で、入荷する本体のほとんどが電源故障しています。酷いときには発火することもありました。
電源修理といえば分解してコンデンサを外すなどの半田コテを扱うなどある程度の技術が必要となりますので、修理を諦めているかたもいらっしゃるかと思いますが、BEEPではこちらの電源修理を販売しております。
必要工具ですが、ニッパー、ハサミ、プラスドライバー、マイナスドライバーなど一般家庭にあるような工具があれば十分です。
分解方法その他細かい仕様は、シャープ様が公開中のサービスマニュアル(http://galapagosstore.com/web/book/detail/sstb-B215-1215000-sm-cz-500c-b)の122ページ目あたりに載っていますが、すこしわかりづらいので、写真付きで解説したいと思います。
今回はEXPERT本体で取り付けを行いたいと思います。
まず本体背面のネジを外します。背面パネルも外しておきます。
続いて側面のパネルを外すのですが、○で囲った箇所にツメがあるのでこれを外すように矢印の箇所を押し込んで取り外します。
まずI/Oスロット側を取り外します。
続いて本体下部に電源ユニットから伸びているケーブルがあるのでこれを外します。
続いて電源側のガワに移ります。
電源ユニットを固定している金具を外していきます。(どこを外したか忘れると戻すのが難しくなりますので、外す前の写真を撮ると戻し作業がラクになります)
続いて下部にあるフラットケーブルを抜きます。
SCSIコネクタ基板の取り外しも行います。
そうすると電源ユニットを固定しているネジが見えますのでこれを外します。
電源ユニットがまだ本体とケーブルで繋がっている状態になっているので外していきます。
この電源ユニットに電源修理キットを組み込んでいきます。
電源ユニットのネジ6箇所を外します。
上下を分離させるために繋がっているコネクタも外します。
蓋を開け続いて金具3箇所を外していきます。上に引っ張るかマイナスドライバーで持ち上げればとれます。(硬いので取り外す際は怪我等注意が必要です。)
ヒートシンクのコネクタも外しておきます。
また電源ユニットは感電する恐れがありますので、不用意にコイルなどに触らないようにしましょう。基板に触るのは大丈夫です。
基板を固定しているネジ4箇所を取り外し、基板を取り外します。
外れたら電源スイッチとケーブルを外します。ケーブルは電源コネクタにはんだ付けされていますので、根本からニッパーで切り取ります。半田コテがあれば取り払っても良いでしょう。
全て取り外したら電源修理キットの出番ですが、その前に土台の清掃を行ってください(無水エタノールがあればそれで拭きます)。そうしないと両面テープが付かなくなり中で外れてしまう可能性があります。
電源修理キットの変換ハーネスと基板ユニットをまず繋ぎます。(注意!ユニット背面の両面テープはまだ剥がさないでください)
繋いだらガワへ両面テープを使って貼り付けますが、ケーブルの長さを考慮し、貼り付ける位置は調整をしましょう。
あらかじめ仮組みをしておくと、上手く取り付けれます。
また、両面テープ以外にもグルーガンを使って取り付けてもOKです。
取り付けたら土台側にコネクタを付けていきます。ファンから伸びているコネクタも写真のように繋ぎます。
その後蓋を戻せば電源ユニットは修理完了です。
あとは電源ユニットを元の位置に、コネクタは同じものが刺さっていた箇所に差し込みます。蓋を戻せば修理はこれで完了です。
説明書では補足されていない箇所を画像多めで解説してみましたので、是非参考にしてみてください。
※PRO/PROⅡ用「電源交換キット」の発売を開始しました。TinyBEEPでご購入できます。
次回仕入れまで多少お時間を頂く本商品、買われていない方で欲しいと思われたら是非BEEP秋葉原店とオンラインショップでお買い求めください。
X68000の買取も強化しております。弊店の買取表をご覧ください。
また弊店ではこういった故障している本体でも買取りしております。身の回りの整理や新しい本体のための下取りなどなど、手元のが故障してしまったけど修理する自信がない場合もお気軽にご相談ください!