本日は弊社通販サイトであるTINY BEEPのアイテムをご紹介いたします。
今回は、技術書典2にて既に頒布をされております、みかんProject様の【Marmalade増刊 ステップアップのための表面実装活用術】をご紹介いたします。
本書は自分で基板制作を行う際になかなか重い腰が上がってくれない表面実装に関して、はんだ付けでチャレンジする際の知識・注意点を、まだ表面実装には手を出したことがない方に向けて書かれています。
本書は
「第1章 手はんだによる表面実装部品のはんだ付け」
「第2章 手はんだ対応表面実装基板の設計法」
「第3章 PCB Part Libraryの使い方」
「第4章 表面実装部品の特徴」
「第5章 表面実装部品の入手方法」
「第6章 表面実装部品を使用した実例〔tinyTD4〕」
の全6章からなり、図やコラムなどを交え今までスルーホール実装しかしたことがないという方に非常にわかりやすく解説されています。はんだ付け自体が初めて!という方でも読みやすいように書かれているとも感じましたが、本書はあくまでも表面実装に関して書かれておりますので、やはり今までにも自作基板を作っていて表面実装に興味がある、という方向けの内容だと思います。本当に初心者の方はご注意を!
自分で手はんだ用の表面実装基板を設計される際にフットプリントのランド(パッド)のサイズに注目してみましょう!という内容の第2章では実証まで行いその数値を求められています。手作業でそれも表面実装ほど細かい作業になりますと作業時の感じ方・仕上がりが人により大きく変わるかと思いますので、好みなどでこの数値は変わってきてしまうかとは思いますが初めての設計時には大いに参考になるのではないでしょうか。ここでのコラムのフットプリントをシルクレスにするためにランドを三角にしてみて・・・というのも面白くかつ有用なのでは、と感じました。
第3章ではCADに新規部品のライブラリ追加を自分で行う手間を省けるかも知れない『PCB Part Library』の簡単な導入方法とレビューを、第4章では表面実装で使うことの多い部品の特徴や注意点をまとめられております。
第4章内コラム:チップ抵抗の抵抗値の読み方
“はじめに”にて、代表のKashiken氏が書かれておりますが、表面実装と聞くだけでやる前から「難しそう」というイメージを持ってしまっている方は多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人なのですが、本書を読んでだいぶそのイメージが和らぎました。『表面実装の裾野を広げたいと思い、この本を書くことにしました。』とのお言葉その通りの内容ですので、興味があるけど・・・と躊躇われている方は是非本書を読んでみてください。
過去にはオリジナル測定器の作り方などを本にされているみかんProject様、今後の動向にも注目です!