BEEP仕入れ担当の増田です。今日はいつも違って同人等の仕入れのお話です。
(写真は現在BEEPで大変好評を受けております、『萌絵考古學大系-増補版-』 です)
昔、知人宅で見かけたA-10先生の『萌絵考古學大系』。この作品が埋もれたままなのは本当にもったいないと思っていたので私から先生に本書の再販をお願いし、皆様のお手元に届けることが出来るようになりました。
最初に先生より伺いました「ご購入いただく方のためにも初版委託時と販売価格を変えたくない」という気持ちを大事にしたかったので、その販売価格となるまで印刷数を増やした上で刷った本は責任を持って全て買い切らせていただく約束をし、今回の再販が実現出来ました。結果、当時からのファンの方や初めて本書をお知りになられた方など非常に多くの方にお求めいただけているようで、やはり内容がいいものは広まりますし、そういったものはより多くの人の目に触れるべきだとの思いを強めたものでした。
次に、過去に販売を行いました『GPD Win』。弊社は規模が小さいために大量に仕入れることは出来ませんでしたが、販売前から多くの方がご注目くださり、レトロゲームが中心である秋葉原の店舗にて即日完売となりました。レトロゲームが好きな方が多く集まる店とはいえ、今は21世紀ですので、こういったゲーム用最新ハードも関心が集まるのだと思います。念の為にご用意したアフターケアは結局誰からもご利用いただくことはありませんでしたが、これも販売前に事前チェックを行った結果だと思っております。『GPD Win』は珍しく最新ハードではございましたが、アーケード基板やレトロPC、家庭用ゲーム機に使うことの出来るハードウェアに関しても、もっと力を入れていこうかと日々情報を仕入れております。個人制作の方だけではなく、企業様も是非一度ご連絡ください。
上記の通り、私は普段、皆様に喜んでいただけるアイテムをお届け出来るよう日夜新しいアイテムを探しているのですが、コミックマーケットやゲームレジェンド以外の例えば関東から遠く離れた場所で行われるイベントや、今現在は活動されていないものの過去に作品を作られていた方々、膨大な数の新製品情報に埋もれてしまいがちな企業様発の製品など、全ては追いきれていないのが現状でございます。
そこで今回のブログタイトルに繋がるのですが、私から探すだけではなく著者・製作者である皆様からご連絡をいただくことは出来ないものか、と思い募集を始めることにいたしました。
・・・とはいうものの、”自分が作ったものはでも大丈夫なのか”と悩まれる方もいらっしゃるかと思いますので、そんな不安を振り払いお気軽にご連絡いただけるよう私が普段考えている事柄をお伝えできればと思います。
それでは続けて、現在お取り扱いしておりますアイテムを、そういったジャンルのものをお取り扱いする際の私の考えも込みでご紹介いたします。
まずは濃く確かな中身にて読ませるレビュー・攻略・インタビューなどで構成された同人誌。こういったものは定番品であり、大歓迎でございます。やはり好きなゲームの情報というのは深く深く、もっとマニアックに知りたいと世のゲーム好きの方々は思います。そんな方々を唸らせる、実は裏側では・・・や、そんなゲーム追求してないよ!や、解説のおかげでワンコインが安定してきた・・・!など、そういった内容に自信がある方、是非ご連絡ください。
・・・と、ここまで書いてしまうとハードルが上がってしまったかも知れませんが、私としましては単純に好きなゲームの攻略や紹介、といった内容で良いと思っております。イベントやBEEPで見た冊子に比べると自分のものはまだまだで・・・と少しでも思われた方、そんなことはありません。題材がマイナーだから同士が少ないだろうからなぁ、と思われた方、だからこそBEEPにお任せください。好きだから形にした、行動に起こした。その熱意というのは比べるものではなく、またひっそりと冷ましてしまうのももったいないと思っています(ひっそりとやるのも楽しいものですが)。是非一度ご連絡ください。
最近少しづつ増やしておりますゲームを題材にした漫画・イラスト系の同人誌、私はもっと力を入れられればと思っております。
『萌絵考古學大系 -増補版-』のような実績もありますし、出来る限りは皆様のお手伝いをしたく思っております。少しライトに受け取られがちなこういったジャンルの同人誌でもお気軽にご連絡ください。私自信、漫画やイラストが好きなものですからイベントでも必ずなにかしら買ってしまうのですが、色々な方の本を見、ゲームが好きという気持ちがあるからこそ形になっていることを知っております。そんな私に是非ご相談ください。
さて、次は先に上げた冊子とは少し違ったものをピックアップいたしました。
テーマに沿ってゲームのサントラをレビューされ、間のコラムでもサントラに関してどのようなことがあったのか、今後のゲームサントラ業界の行方は、といった内容を書かれている『GAME SOUNDTRACK REPORT』シリーズ。
ゲームとは少し離れますがマイコン世代には懐かしかったり、あるいはアーケード基板の修理などで基板に接する方にも役立つであろう、基板を自分で作るにはどうすればいいのかを優しく教えてくれるハウ・トゥー本、『自作基板への道』。
年代はどちらかと言えば最近ではございますが、アーケードゲームの有名プレイヤーに独自にインタビューを行い、プレイヤーの写真と共にまとめられているインタビュー本、『ゲームと人々』。
こういった直接ゲーム自体に触れられているわけではない同人誌も弊社ではお取り扱いしております。ゲームセンターめぐりの旅行といった内容の同人誌や、ゲームの周辺グッズについて、あるいはゲーム観・ゲーム史の解説などもお待ちしております。
弊社のお客様の中には『自作基板への道』 のような技術系の本でもお求めになる方が多く、やはりマイコン世代やレトロゲームが好きな層、もっと言えば秋葉原という町がお好きな方には電子工作は身近なものなのだと感じております。こちらもゲームとは少し違いますが段々と力を入れられればと思っております。それと、技術書典などで一緒に見かけるプログラミング系もどうだろうと最近は模索しておりますので、もし少しでも興味のある方はご連絡ください。
そしてもちろん、冊子だけでなくCD・DVD系のメディアのアイテムもお待ちしております。データをまとめられたものであったり、ゲームであったり、同人CDであったりと、是非お話をお聞かせいただければと思っております。
特に最近私が意識しておりますのが同人/インディーズゲームや同人音楽CDです。
当然のことではありますが、アレンジCDやゲーム作品にもそこに込められた想いがあると思っています。私はそういった方々を強く応援したいと思っているのですが、なにぶんこちらもまだまだ駆け出しです。お手伝いできることは少ないかもしれませんが、一緒に何かすることが出来ればなと、少しでも製作者の方々にプラスになるようお力添えできればと思っております。私は過去にバンドをやっていたことがありまして、少しでもそういった表現者と申しますか、ゲームや音楽を世に出される方により近い想いで盛り上げていけないかと日々考えております。一緒に盛り上げて参りましょう。
更には同人アイテムにとどまらずヘルメッツ様の各種アイテムや、先にも記載しました通り過去にはGPD Winなどもお取り扱いいたしました。こういったアイテムも弊社のお客様にご好評いただいておりますので、是非企業の皆様からのご連絡、ご提案もお待ちしております。
上記の他には、例えば店頭にて販売しておりますコントロールボックスのKTB-1やNRS-1、あるいはRGB21ピンケーブルといったハード系のアイテムもお待ちしております。アーケードに限らず、家庭用ゲーム機やレトロPCに対応した機材というものはいつの時代も需要があり、またそれを必要とされているお客様への周知もなかなか徹底できないものでございますので、是非そういったアイテムはご連絡いただけますと幸いでございます。納期や生産数に関しましてはご相談させていただき、もちろん無理は申し上げませんので、極少数や長期間のご予定となってしまうものでもお話を進めさせていただければと思います。
BEEPで扱わせていただく際にはメリットがございまして、他社様と違いBEEPはゲームの専門店です。例えば同人誌で言えば他社様のように人気アニメなどの新刊の山に埋もれてしまうといったことがまずなく、ゲームのみの空間にゲームを題材とされた作品を置くことで、より多くのゲームが好きな方に知っていただけるようになります。また、他ジャンルの新刊の山にあるという状態は買う側としては他のものにも多く意識が分散してしまい、いつか買おうという意識が働き買い控えが起こってしまいがちです。そうなると段々記憶が薄れ買わないまま終わってしまうことも多々あります。でしたらBEEPにお任せいただいた方がより確実に欲しい方にも手に取っていただけるのです。実際にそういったお声を製作者の方からいただいた事があり、また私達もその点は自負しており大切にしていきたいポイントだと考えております。
次に、BEEPではシステムによる自動返信などを行っておりません。同人や企業様とのやりとりは私が全て目を通しておりますし、全てのご返答も手打ちにて行っております。これにより、よりそれぞれの作品に注目・把握することが出来ておりますので、更にプラスのご提案や売り場の展開をすることができております。小さい店ですから、それを売場作りに活かし同じようなゲームがお好きな方により注目していただけます。また、分からないことも出来る限り理解していただけるように努力しております。
また、私の考え方としまして、同人作品は大量に売れるものだけが良いものだという訳ではないと思っております。わざとひっそりと売られていたり、あるいはたまたま話題にならなかったりしただけで素晴らしい作品は沢山ございます。また、もともと個人の方が同士の方に向けて書かれるものが同人アイテムだと思っておりますので、私としては極少数から、年間で10冊の販売といった範囲からでも是非お取り扱いをと考えております。
ご自身で作られた作品は、ご自身が思うように頒布されるのが一番に決まっています。ただ、もしかしたらその作品を知らずにいる同胞がまだいるかも知れません。そういった方同士の繋がりですとか、あるいは単純にもっとご自身のお好きなもの、作られたものを広められる場としてもご利用いただければと思っております。私は、出来ることならゲームが好きな方皆様のお力になりたいのです。
そもそも私の根本にある考えとして、BEEPを全てのゲーム好きが集まる空間にしたいと思っています。 ゲームが好き、という気持ちにも様々な種類がございます。今まで弊社を暖かく見守ってきてくださった昔からの濃いゲーム好きの方々や、今の世代の新しいゲーム好きな方々。そういった方々が上手く混ざり合い、より皆様が好きなゲームが後世に残ればと、また星の数ほど出ている様々なゲームの楽しさが世に広まればと、私もゲームが好きなものですから、理想論ながらもそれを目標にBEEPで働いております。
・・・と、若干熱っぽくなってしまうのが私の悪いクセではございますが、そんな風になってしまうのも本心からくるからこそだと思っていただけますと何よりです。
好きな人が作った心の込もった作品を、同じように私含め好きなスタッフが扱い、そして好きな人が買っていく。これが本来あるべき同人委託の形だと思います。昔はこんな流れから始まっていたものです。それが時が流れ、どこも大手企業となり大切な間の部分が抜け落ちてしまっていると痛感しています。BEEPはそこも重視していきたく思っております。
弊社では皆様からのご連絡をお待ちしております。
是非下記アドレスまでご連絡ください、私から折り返しご連絡いたします。
r_masuda@akihabara-beep.com
また、過去にこういった方がこういう内容の本を出されていたよ、などという情報も是非お寄せください。もしかしたらその著者の方と連絡が取れ、再販させていただけるかも知れません。こんなアイテム取り扱ってくれないの?といったものでも、ご意見をお寄せいただけますと幸いでございます。
以上、今回は増田からのお知らせでございました。
BEEPはゲームとゲーム好きな方をもっと盛り上げて行きたく考えております。ぜひ皆様からのご連絡をお待ちしております。