先日になりますが神奈川県川崎市にお住まいのお客様から出張買取にてこちらのログインを多数お譲り頂きました。全体的に状態も良く、かつ創刊号など古めの号が中心となるので高額での買い取りとなりました。引き続き80年代から90年代のゲーム雑誌やパソコン雑誌は買取強化中です。書籍類は重いという事もあり、出張買取も承っておりますのでご整理の際には是非BEEPにご相談下さい。
こういった古い雑誌の大きな魅力が、今では読めない貴重なインタビューやメーカーの記事だと思っていますので、今回はそういった情報を重点的にご紹介致します。
1983年8月号ではシブサワコウ氏のインタビューが掲載されています。この頃は信長も大ヒットはせず、新作がクフ王の秘密や団地妻の誘惑といった時代です。
写真撮影でもサングラスを掛け端に立っていたり、顔の真ん中にクエスチョンマークを入れたりと、この当時から身なりを隠しているのが特徴的な記事です。信長の野望のシナリオ作りだけで3ヶ月、プログラマに渡す為非常に細かい仕様書を作るなどかなりの労力を掛けていることが伝わります。まだ個人の投稿プログラムが全盛のこの時代に分業制を行ったのも珍しいケースでしょう。
同じく1983年10号にはポートピア連続殺人事件の作者として堀井雄二氏がクローズアップされています。
この当時の部屋の一角が映っている写真(もう一枚はネコと一緒に仕事場が写っています)や、ポートピアの製作期間は約半年、次回作の予定として『北海道誘拐地図』を予定していたといった事はあまり見ることも無い情報ではないです。この二ヶ月後にはオホーツクに消ゆの取材旅行が始まり、残りの誘拐が軽井沢誘拐案内へとつながっていったのでしょう。
翌年の84年3月号にはドアドアの作者として中村光一氏がカラーで紹介されています。
ドアドアの印税が何千万と入った事でガラリと変わった生活の紹介が約半分を占めています。一ヶ月に30万以上酒を呑んで呑み飽きた、趣味がバイクとパチンコでパソコンに向かうと苦痛になる…などこの当時の勢いがひしひしと伝わってきます。このインタビューの次はマーク・フリント作品で有名なシステムサコムへのインタビューです。誌面でも疑っていましたがマーク・フリントは本当にいたのでしょうか…
続いてはメーカーの記事です。ログインでは毎年10月にプログラムオリンピックと称して各社へのインタビューと提供されたプログラムの掲載を行っていました。一部メーカーはオリジナルタイトルを出しますが、新人の作品やプログラムの過程で出来た物、既存の作品や没タイトルなどが主立っている気がします。色々とご紹介したいですが、今回は86年の日本ファルコムとHOT・Bをご紹介します。
ザナドゥが売れに売れまくった時期ですので写真もザナドゥ一色です。ただ未来の年表が凄いことになっており、88年に北の脅威が現実となりソ連侵略、90年にスタッフがKGBに捕らわれシベリア送り、99年7月にスタッフが第三次世界大戦を引き起こすと身も蓋もないことばかりが記入されています。
そしてあまりクローズアップされる事のないHOT・Bです。目標は「とにかく儲ける」であったりビジネスソフトの発売、更には提供したキャラクタエディタはオールBASICなど色々と「らしさ」が炸裂しています。
BEEPではこのほか、BASICマガジンやPOPCOM、テクノポリスなど当時のホビー系PC雑誌は軒並み高価買取しています。量が多くて荷造りが大変な場合は出張しての買取も承っておりますので、よろしければ一度ご相談ください。