先日動作させようと思ったら中でテープが空回りしてしまっていたこちらのPC-8001mkIISR版デーモンクリスタルを修理しました。古いテープものですとこういった事がよくあるという事もあり、今回は写真を交えて修理方法をご紹介致します。
まずは小さい精密ドライバーで固定されているネジを取り外します。物によってはネジ穴を潰してしまう可能性もありますのでしっかりネジ穴に入るかどうか確認をしてから作業を行って下さい。
これがネジを外し、カバーを外したカセットテープの姿です。
白い留め具が取れ、その結果テープが固定されていないことが解ります。
留め具をもっとよく見てみましょう。
よく見ると爪の部分が折れています。経年で材質が劣化した事とデータレコーダの巻き戻しの勢いが取れてしまった原因ではないかと思われます。そして今回はこの部分を他のカセットテープから移植する事で対応します。
こちらが代替え品をはめ込んだ写真です。右側のビロビロした部分は読み込み時には邪魔なのでハサミで切り落とします。切り落としたらあとはテープを戻す作業が待っています。これがかなり曲者で精密な動きを要求されます。イライラする事もありますので広い心で作業をして下さい。
こうなれば上にシートを入れ、カバーを付けてネジ止めすれば終りです。ただテープやパーツがしっかり該当箇所にあるかを確認しないと二度手間になる可能性がありますので注意して下さい。
元に戻し巻き戻しと早送りが問題なく出来たデーモンクリスタルのカセットテープです。後は実際にロードできるかを確かめるだけです。
無事にロード出来ました。PC-8001mkIISRのゲームはどれもメインメモリギリギリまでプログラムを入れているからかロード時間が非常に長いですね。デーモンクリスタルも計ってはいませんが15分位掛かっているんじゃないかと思います。
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