RGB21pin端子が付いているブラウン管モニタといえば業務用を除くとPC-TVシリーズやMSX用として発売されたモニタ、他にはFM77AV用やSMC-777用と存在の方が珍しい物を入手する必要があります。そういった諸問題を解決させるのがこちらのアナログRGB15pin(2列)を21pinに変換させるこちらの同期分離-PRO68Kです。
使い方は簡単で同期分離-PRO68Kの15pin端子をX68000用モニタの端子に挿すだけです。反対側からはRGB21pinのメスが入りますので使いたい21pinケーブルを挿せばX68000のモニタでRGB21pinの映像が映ります。
3modeディスプレイですと標準の15kHz以外にも24kHz(ボナンザブラザーズ他)と31kHzにも対応し、当たり前ですがX68000や他のレトロPC(元のRGB15pinはXMD-1等やPC-8801mkIISR以降、PC-98にも使えます)にも使えますのでかなりの種類の本体をカバーできます。
今回はアーケード基板用RGB21pinモニタとして使えるべく制作を行いました。そこまでの数の基板の動作確認は行えておりませんが、液晶に映す際には鬼門となっているアイレムのM62基板が綺麗に映っています。
また今回チェックに使ったモニタ(CZ-602D)は明るさや垂直振幅も調整できますので、大多数の基板は問題なく映ると思います。
アーケード基板以外の21pin端子ですとスーパーファミコン(左)とプレイステーション1(右)の映りは確認しております。
今回確認できなかったのはセガサターンとFM77AV-2(共に純正ケーブルを使用)です。その他に関しては未チェックになりますのでご使用の際には自己責任にてお願い致します。
今となっては手の出しづらい価格帯になってしまったRGBモニタですが、やっぱりブラウン管で綺麗に映る画面というのは非常に良いものです。中古のX68000モニタを使うことでまだ手の出しやすい価格帯に設定しましたのでお部屋にスペースのある基板ユーザーでしたらあると色々と良いアイテムではないでしょうか。
※現在は販売を終了しております(2024年4月追記)