先日になりますが東京都江東区にお住まいのお客様からこちらのフェアチャイルド・チャンネルFとゲームソフト5本をお譲り頂きました。BEEPとしては二回目の入荷になります。
こちらのチャンネルFは世界初のカセット式ゲーム機となり、テレビゲームの歴史においても非常に価値の高いゲーム機です。国内では丸紅住宅機器販売が1977年に定価128000円(ソフトは9800円)と衝撃の値段にて発売されていた為流通量は非常に少ないと思われます。
まだゲームのコントローラは4方向入力とボタン1~2個というフォーマットが決められていなかったのでチャンネルFは上下左右とレバーを引く、左右にひねるという操作形態になっています。
左側(1P)のレバーをひねった所です。バーが曲がる事でボールの反射角度が変えられるのは珍しいギミックではないでしょうか。ただ大本がポンと非常にシンプルなゲームですので色々と試してみた限りではあまりレバーをひねる重要性が感じられませんでした。
冒頭でも触れた通りチャンネルFは世界初のカセット交換式ゲーム機になります。
今回は幸運にも5本買い取りさせて頂きましたので何本かのソフトをご紹介させて頂きます。
No.1は三目並べ、射的、お絵かき、自動お絵かきが収録されています。自動お絵かきは万華鏡の様な幾何学模様を描写するのを眺める事ができます。レトロPCではおなじみのデモンストレーションプログラムといったところでしょうか。マニュアルには「タンゴを踊るには、2人でなければ踊れませんが、これらのソロゲームは、1人で楽しむことができます。」と気さくな文章が書いてあるのが印象的です。
次にご紹介するのはNo.9のドラッグレースです。
独特の操作性が伴うコントローラを使ってのドラッグレースですので発進すら一筋縄ではいきません。まず左右にひねりエンジン回転数をコントロールし、ギアに見立てたコントローラにて発進させます。ポンとか三目並べとか数字当てといったシンプルなゲームが立ち並ぶ中ここまで面倒な操作を要するゲームはかなり珍しいと思います。
No.12は野球です。
本場アメリカではかなりメジャーなスポーツなだけありチャンネルFでもしっかり発売されています。マニュアルを読むと変化球が投げられたり、守備も出来たりとこの当時としては本格的なタイトルです。出塁は野球盤式でどのラインにボールが飛んだらx塁打という形で決まります。
これだと流し打ちをすれば三塁打になるのでバランスが取れているかどうかは微妙な所です。ただ実際に対戦をした訳ではないのですが、守備の操作ができるので今遊んでも十分楽しめるのではないかと思います。(昔の野球ゲームですとチャンピオンベースボールやファミコンのベースボールなど守備がオート、更にザルといった事がありましたね。)