本日は神奈川県海老名市にお住まいのお客様から写真にあるPC-8801用ソフトを10本お譲り頂きました。今回の入荷はPC-8801mkIISR登場以前のタイトル、しかもディスク物が多く全体的に珍しい物が多いです。
こちらのPSK初期タイトル3本はこの仕事をしている上でもしかしたら初めてみるかもしれません。パッケージが紙箱でマニュアルも紙一枚と非常に簡素な作りで手作り感が出ています。パックンボーイのパッケージはパックマンのコピータイトルとは思えない装丁ですね。
そして久々の入荷となるのが日本ファルコムのデーモンズリングです。
欧風絵画調電子冒険小説というキャッチと瞬間画面表示を謳い84年に登場しました。瞬間画面表示第二弾のアステカやドラゴンスレイヤーが出る前の日本ファルコムはオカルティックなアドベンチャーのメーカーでした。デーモンズリング以外ですとオバケの出る屋敷を探索するホラーハウスやモンスターハウス、完成度がかなり高かったFM-7専用の異次元からの脱出などが出ていました。
パッケージ裏の謳い文句からもファルコムの自信が伝わってきます。ただ辛口で有名な遊撃手では瞬間表示を絶賛していましたがシナリオとマップ構成に関しては否定的で、技術に内容が伴っていないとバッサリ切り捨てられていたのが印象的です。
ゲーム全体の雰囲気は良く出来ており、マニュアルの文体も普通の事柄(起動方法やヒントに関してなど)もおどろおどろしく書いています。ホラーハウス(怪奇現象調査協会 捜査FILE No.1601号)やモンスターハウス(怪奇現象調査協会、調査FILE No.2003号)も設定や文章にはこだわりがあったのでやはり一人演出に明るい方がいらっしゃったのではないかと思います。