残るはサビサビのコインボックスと筐体下部、そして取れた金属の足になります。
コインボックスを外してみますと後部にコインメーターが付いていました。数字を見る限りはかなりインカムが入っていており、インストも多数入れ替わっている事を見ると長い間前線で活躍していたと思われます。
こちらはコインメーターと鍵部分を取り外し、ラストリムーバーでサビを取った後シールコートを吹き、更に上から耐熱ペイントコートブラックを吹いた所です。
コインボックスは問題なく使える範囲まで塗装し終えたので次は筐体下部の金属部分です。こちらは特にサビが酷くこのまま運用するには厳しい物がありますので、こちらもサビ取りと再塗装を行いました。
これがサビ取りや塗装を行う前の下部です。塗装も取れそこからサビが出ています。
ラストリムーバーでサビを取り、水洗いしたのがこちらです。比べてみると塗装がハゲ、サビサビだった部分が大分綺麗になっている事が分かります。
これを乾かし、シールコートを吹いた後に耐熱ペイントコートブラックを吹いていきます。左がブラックを吹いていない部分、右が吹いた部分です。
塗装を終え、乾燥させたのがこちらになります。
内側もサビが酷かったので全体的に厚めにスプレーを吹きました。大分目立つ部分は無くなりましたので、実際に運用していく上では特に問題は無いと思います。
そして最後は土台が分離してしまった足の溶接が残っています。今回は家庭でできるアーク溶接キットを買い自力でくっ付けた方が手っ取り早いと思ったので通販で注文しました。スズキッド ホームアークナビプラス(50Hz/東日本用) (SKH-41NP)とスズキッド 溶接用スタータキット SIM-60用/アイマックス60用 (ST-002)さえあればとりあえず揃いました。(マニュアルをよく読み周囲を確認した上で取り扱いには十分注意して下さい。)
アースを逃しいざ溶接です。この時バチバチと光が出ますので周囲を確認しましょう。
形はいびつですが無事に溶接出来ました。裏面も同様に溶接していきます。
並行にはちょっとなりませんでしたが使用していく分では問題の無い範囲だと思いますのでこのまま進めます。
ここまで作業を行い忘れていたのが筐体の電源周りです。内部では液晶モニタと電源の分ケーブルが必要になりますのでそれを一つにまとめ、その電源ラインにスイッチを付け壁のコンセントへと続ける…とここまで書いていて解りづらいので紙に書いた図を貼ります。
やることが決まったのでホームセンターで必要な材料を買ってきます。
(電気周りなので作業には十分注意して頂く必要があります。)皮膜を剥いてそれぞれの部品に固定するだけですが、剥いた皮膜を固定させる方法だと不安なので圧着端子で行うのがスマートでしょう。
最後は全てのパーツを組み上げ通電を行います。(この瞬間が一番ドキドキしますね。)結果としては無事に画面も映りボタンも反応しますのでテーブル筐体の完成です。ロケーション等で運用する場合はコインシューターを付けないと駄目ですが個人で楽しむ分なのであまり気にはしていません。
古めの縦画面テーブルでストIIが動いているのも違和感がありますので、スペースパイロット(タイムパイロットのコピー基板)を入れて動かしています。液晶モニタと一緒に付けた中国製コンバータですと古いコナミ純正基板は問題なく映りますが、このスペースパイロットだけ一瞬画面の同期が取れないことがあります。他にはマッピーなんかも問題なく映りますので大概のタイトルは映るのではないかと思います。