先日になりますが千葉県市川市の方へレトロPCが中心の出張買取へとお伺いさせて頂いた際、かなりの量のI/Oをお譲り頂きました。本日は趣向を変え、あの有名メーカーがパソコンゲーム黎明期にどういった事をしていたのかをI/Oの広告欄からご紹介させて頂きます。
まずはマニアならずともパソコン少年には欠かせないメーカーの一つである日本ファルコムを見てみましょう。
左は83年7月ドラスレシリーズの生みの親木屋善夫氏のデビュー作であるギャラクウィックウォーズ1の広告になります。カシオのFP-1100用がオリジナルらしいですが本体自体がかなり貴重な物になりますので、果たしてソフトは現存しているのかすら疑われてしまいます。また「全国の販売店で人気急上昇 目標:1万本完売」とありますが、ザナドゥが全機種で40万本、テグザーが世界で50万本という数字から踏まえるともっと市場にあっても良いのではないかと思ってしまいます。BEEPでは只今30000円にて買取致しますので、お持ちの方がいらっしゃいましたら是非ご相談下さい。
右は83年10月号の広告から木屋善夫氏の第二弾タイトル、ぱのらま島をご紹介します。(上部はホラーハウスの広告でした)一番気になるのはパッケージデザインが違う事でしょう。「日本初!!本格的ロールプレイングゲーム完成間近!!」と自信たっぷりなキャッチが雑誌を彩っています。
次はMZ-700ユーザーには忘れられないZAT SOFTになります。
こちらは83年7月号に掲載されていたZAT NEWSになります。
プレイヤーからのお便りとその返答やゲームの攻略法、ハイスコア紹介に新作情報等非常に手作り感溢れる構成が読んでいて楽しい気持ちになります。下部はMZ-700用ゲームカタログになっており、各作者のタイトルがパッケージイラスト付きで一覧となっています。この女の子の絵が非常に可愛く描けていると担当は思っていますが如何でしょうか。
これがその翌月号に掲載されたZAT NEWSですが、ぱのらま島に先駆け国産RPGであるポイボスPartI「脱出」が発売されております。ありとあらゆる機種に出ているという話ですが、どうもFM-7用が元祖の様に見えますね。(その後FM-8,8801,8001mkII,6001mkII,MZ-700,2200,ベーシックマスターレベル3,パソピア7,マルチ8と当時のマシン総なめで発売されているそうです。)
そして最後はエニックスのご紹介です。
第一回ゲーム・ホビープログラムコンテストの結果発表が83年4月号に掲載されていました。第一回は本当に当たり外れが大きくドアドアや宇宙の戦士は今遊んでも良く出来ていると思えるのですが、特に星子のアドベンチャーは究極に不条理なアドベンチャーとロードしたことを後悔しかねない出来でした。
こちらは83年7月号に掲載されていたエニックスニューゲームシリーズの広告です。第一回の受賞者に新作ゲームを作って貰うという事はある程度安定した面白さが保証されているので、非常に良い選択だと思います。ニュートン(その後ニュートロンとして出ていますね)の主人公田吾作君やアルフォスの舞台がモリタン星だったり、あの星子のアドベンチャーの作者が新作を予定(また恋人の星子がいなくなるそうです)していたりと、この広告を見ていないと解らない事だらけですので読んでいて楽しめました。
BEEPでは今後も貴重な記事やアイテムは可能な限りご紹介していきたいと思いますので、乞うご期待下さい。