90年代、フィルム無しでお手軽に写真が撮れる『デジタルカメラ』の普及が広がり、PCへの取り込み機能も相まって発展することになります。
10年早いことでおなじみの先見性の高いセガは、このビックウェーブに乗らないわけがなく「デジカメ業界」にも参入しました。
この度、埼玉県川越市のお客様より歴史的魅力たっぷりな『SEGA SJ-1 DIGIO』をお譲りいただきました。
スペック等も確認しながら、振り返ってみましょう!
デジタルカメラの歴史
90年代初頭『デジタルカメラ』が正式に世に出回り、各種メーカーから様々な機種が発売されていました。
ただし、最初期のモデルたちは大型かつ値段は10万円オーバーの高価格であり、とても一般向けの代物ではありませんでした。
1994年、カシオ計算機が『CASIO QV-10』を発売。
液晶パネルを搭載している利便性と6万円代という低価格でかなりの人気となりました。
以降、小型化や低価格化の競争が始まってゆくことになります。
DIGIO登場!
そして、1996年の11月24日に『SEGA SJ-1 DIGIO』は発売されます。
同時期のモデルである『CASIO QV-10A』の価格が49,800円に対して、29,800円と非常に低価格であることがセールスポイントでした。
当時社会現象を引き起こした、アトラスの『プリント倶楽部』(プリクラ)との連携も可能で撮影した写真をプリントできることもアピールしていました。
肝心の画素数は『CASIO QV-10A』と同様に「25万画素」と一定のラインを保っています。
最近のiphoneシリーズのフロントカメラがおおよそ1200万画素程度のようなので、その差は約50倍!
技術の向上を感じると同時に、「10年早いんだよ」と思わず口にしたくなってしまいますね(笑)
セガサターンを思わせる、グレーと差し色のブルーが印象的な本体カラーは思わずニヤッとしてしまいます。
それもそのはず、本体デザインはセガサターンと同様に及川明敏氏が担当しているそうです。
周辺機器のエピソード
他社がフラッシュメモリーに保存してパソコンに取り込む方式をとっていた中、DIGIOは「SSFDC」(スマートメディア)に保存する方式を採用しました。
5MB(0.005GB)のメモリーカードの中に、約20枚の画像を「高画質」(解像度320×240)で保存することができました。
これによりPC接続に加え、先述した『プリント倶楽部』や関連する周辺機器との接続が容易に行えることが利点となっていました。
主な周辺機器として、発売したタブレット型レタッチ端末『Picture Magic』があります。
ペンでの描き込みや画像の合成等を直感的に可能としていました。
ちなみに、『Picture Magic』のシステムボードは『スーパー32X』のものをそのまま流用しているそうです。
メガドライブを流用していることで有名な『キッズコンピューターPICO』もそうですが、セガはリサイクル上手ですよね(笑)
『セガサターン』との連携も検討されていたようですが、そちらは実装されないまま展開が終了したようです。
『バーチャファイター3』に、DIGIOの画像取り込みができるようにする予定だったことを聞くと少し残念ですね。
最終的には、1998年頃まで販売を継続していたようで、スニーカー等で有名なスポーツ用品メーカー「ルコックスポルティフ」や「シンビーノ ジャワティ」のスポンサーモデルもあるようです。
なかなかレアな代物らしいですが、いつか見てみたいですね!
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