前回、佐賀県佐賀市のお客様より『ディスクシステム』を中心とした、任天堂ハードのソフトコレクションをお譲りいただきました。
後編は、メインのディスクカード編となります。
ディスクカードは通常のソフトよりもお財布に優しく、書き換えサービスによるゲーム変更機能もあり人気がありました。
しかし、現在においては書き換えによるパッケージと中身の齟齬問題や磁気不良による読み込みエラー等、
中古市場が発展した故の問題も多く、状態が良く残っているものについては非常に価値が高いです。
令和においても元気に動作している、貴重なコレクション達を紹介していければと思います。
グリーンベレー
コナミが1985年にアーケードでリリースした、横スクロールのアクションゲームです。
同社の『魂斗羅』と比較すると、リアルな兵器や世界観をしており、目的も捕虜の救出となっています。
この時代はアーケードから移植されると、ハード性能差から残念移植になってしまうことが多いのですが、本作はアレンジ移植が強い作品で全体的にパワーアップしています。
ステージ数も4面から6面に増えており、武器の種類が追加されたり、2人同時プレイが可能となっています。
ストーリーに関しても、秘密兵器の破壊となっており、それに合わせたエンディングや演出に変更されています。
ディスク版の移植は、古の携帯アプリのみとなっており、現行機で遊ぶ手段がないのが残念です。
エレクトリシャン
海外のソフトメーカーである、Synapse Softwareが開発した「Atari8ビットPC」のゲームのアレンジ移植です。
電気工事士の主人公を操作して、敵や障害物を避けながら、ビルの電気配線を繋げていくアクションゲームです。
ディスクシステムらしく、PC版と比較するとかなりグラフィックがパワーアップしています。
キャラクターやオブジェクトが大きく描写されるようになり、PCだとわかりにくかった表現もわかりやすくなりました。
「自由の女神像」や「ホワイトハウス」が背景に登場しており、現実の距離を考えると主人公の出張範囲はなかなかのものですね(笑)
※元となったPC版がニューヨークを舞台としたアクションゲームの「ニューヨークシティ」と抱き合わせ販売だったことに由来しているのでしょうか?
ちなみに、本作を移植したケムコは伝説のアドベンチャーゲーム「シャドウゲイト」で有名ですが、あちらもPCからのアレンジ移植だったりします。
他のゲームも、海外のPCを原作としたゲームが多いので調べてみると面白いかもしれません。
探偵 神宮寺三郎「新宿中央公園殺人事件」
奇抜なゲームならまずはココ!とよく話題に上がるデータイーストが送り出す探偵アドベンチャーで、現在でも続く『神宮寺三郎』シリーズの第一弾です。
ファミコンらしからぬハードボイルドな主人公と大人の雰囲気漂う作風で、多くのファンを獲得しました。
主人公が「たばこを吸う」ことで、推理にひらめきヒントを得たり、物語が進んでいくスタイルは初期の時点で完成されています。
しかし、本作は奇抜ゲーム界の王者である「DECOゲー」油断していると理不尽な展開からのゲームオーバーがプレイヤーを襲います(笑)
最初の積みポイント「公園内の派出所」が見つからない問題は、プレイヤーの間でも語り草となっています。
また、犯人のトリックもなかなかにブッ飛んでおり、某推理漫画もびっくりな犯行なのでぜひ遊んで確かめてほしいです。
DSでリメイクされた『神宮寺三郎 いにしえの記憶』は、現在の『神宮寺三郎』シリーズに合わせたシナリオ変更へされており、初代特有のはっちゃけが鳴りを潜めているのは残念でなりません(笑)
エッガーランド
任天堂のセカンドパーティーとして、インテリジェントシステムと並んで有名なHAL研究所の開発したパズルゲームです。
HAL研究所が任天堂のゲームをメインで開発するようになる以前に、MSXでリリースしていた作品のアレンジ移植となっています。
さらわれてしまった「ララ王女」を救出するべく、主人公の「ロロ王子」がエッガーランドを冒険するストーリーです。
ステージのクリア条件として、部屋の中に配置された「ハートフレーマー」を回収する必要があり、ブロックや敵を駆使して進めていきます。
ファミコン版の特色として、ステージが1つの部屋扱いになっており、単純なステージクリア型だったMSXと比べて探索要素が強くなっています。
同社の『星のカービィ』と似たような体系をしていますが、あちらにも「ロロロ&ラララ」という名前でボスとして登場しています。
ブロックを押しながら登場し、ブロックを滑らせることで攻撃する様は元ネタ通りです。
『メトロイド』や『悪魔城ドラキュラ』といった、鉄板タイトル以外にもアイディア溢れるたくさんの名作があります。
上記以外にも、ゲームクリエイターたちの技術力とディスクシステムの大容量が融合したタイトルはまだまだありますので、またの機会に紹介できればと思います。
『ファミコン』『ディスクシステム』はいまだに根強い人気を誇っていますが、それはほかのゲーム機も同様です。
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