任天堂の据置ゲーム機の発売順ですが、1990年の『スーファミ』、1996年の『64』と続いているのが一般的ですが、コアな任天堂ファンなら「待った!」の声をかけると思います。
1995年に登場した3Dマシン『バーチャルボーイ』は、ゴーグルをのぞき込むような形でプレイする、現代のVRに通ずるようなスタイルで登場しました。
この度、大阪府大阪市のお客様からバーチャルボーイの箱付きソフトと周辺機器をお譲り頂きました。
VB自体かなり『レアゲーム』ではありますが、その中でもなかなか見かけない貴重なお品も含まれていましたので紹介したいと思います。
ギャラクティックピンボール
バーチャルボーイの同時発売タイトル(ローンチ)として発売された、ピンボールゲームです。
「どこを3Dにする必要が…?」と感じてしまうかもしれませんが、実際のピンボール台を見下ろしているような臨場感がしっかりと再現されています。
ピンボール台も4種類の中から選択することができ「UFO」や「宇宙人」をモチーフとしたものになっています。文字通り「ギャラクティック」!
そのためか、ストーリーも壮大なものになっており、なんだか仰々しい内容です。ゲーム内容がシンプルな分、ギャップを感じてしまいますね。
レッドアラーム
古典的RPGの『ハイドライド』シリーズやリアル趣向のゴルフゲームで有名なT&E Softが開発した3Dシューティングゲームです。
『スターフォックス』シリーズからヒントを得て制作されているため、ゲーム性はかなり似通っています。
線をつなぎ合わせて3D表現をする『ワイヤーフレーム』を用いているため、GBの3Dシューティング『X(エックス)』に近い見た目になっています。
この仕様はかなり3Dとの相性がよく、ゲーム自体も評価が高いものとなっています。特に気合の入ったオープニングムービーは必見です!
バーチャルボーイの特色を活かした名作ソフトの1本です。
グラフィック的には仕方ないことなのですが、「キミ、イラストと違わない?」と言いたくなってしまいますね(笑)
Vテトリス
ファミコン版テトリスをはじめとした、各ハードでテトリスをリリースしていたBPSは『バーチャルボーイ』でもリリースしています。
こちらも3D化するメリットがあまり感じられませんが、フィールドを円柱状にすることによって(半ば強引に)奥行を持たせています。
これにより、遠近感のフィールドを回転させながらブロックを積んでいくという「3D映え」するゲーム性に変化させています。
BGMがロシア民謡であることが多いシリーズですが、本作は清涼感のある軽快なBGMになっており、いつもと違う雰囲気を味わうことができます。
マリオズテニス
任天堂といえば、「マリオ」は外せないですよね!
64でリリースされた『マリオテニス』が登場するよりも前に、テニスゲームをバーチャルボーイでリリースしていました。
通常のテニスゲームは見下ろし型であることが多いのですが、本作は3Dを活かすためにプレイヤーに対して平行なカメラ視点になっています。
ラリーをしていく中で飛んでくるボールを飛び出し具合で打ち返していくことになりますので、3Dの利点が引き出されています。
選択できるキャラクターはSFCの『スーパーマリオカート』準拠になっています。
『クッパ』を除いた7キャラクターが登場しており、最近ではあまり見かけなくなった「ドンキーコングJr」が登場しています。
とびだせ!ぱにボン
1995年にACでリリースされた、ボンバーマンをモチーフとした落ち物パズルゲームの『バーチャルボーイ』版です。
基本的なプレイ感は他ハードで出たものと同様ですが、3Dを活かした派手な演出が追加されています。
しかし、画面が赤と黒でしか表示できないVBの仕様の影響で、落ちてくるブロックの色数が減ってしまっています。
CMはお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」が、本作をプレイしたことで家の屋根を突き破って「飛び出していく」といったものでした。
ちなみに、今回お譲り頂いたものは店頭試遊用の「サンプル」だったようで発売元のハドソンからお手紙が入っている非常に貴重なお品でした!
※発売されなかったゲームが多いVBですが、本紙で言及されている『バーティカルフォース』は無事発売されています。
コントローラ(VUE-005)
左右に十字キーがついている、操縦桿のような見た目のVBコントローラーはかなり印象的です。
他の任天堂ハードと比べてスタートボタン・セレクトボタンが大きいのは、手元を見ないで操作するための設計なのでしょうか?
コントローラーのグリップ部分にトリガーのようなボタンがあることや、背面に電池パックをはじめとしたアタッチメントの取り付けができるようになっている点は、後継機の『ニンテンドウ64』に影響を与えているように感じます。
それにしても、単三電池6本稼働というのはなかなかコスパが悪いですよね(笑)
その他の周辺機器
ACアダプタタップ(VUE-011)とアイシェード(VUE-010)もありました。
どちらも箱付きで、かなり状態の良いものをお譲りいただけました!
あまりにも電池消費が激しいので、ACアダプターを使用できるユニットも別売りで発売されたわけですね。
こちらはFC/SFC共通のものを使うことができます。
本体付属のアイシェードは、劣化しやすいスポンジ材質なので替えがあるのはありがたいですね。
さかのぼるはファミコンの『3Dシステム』、『バーチャルボーイ』、『ニンテンドー3DS』と精力的に3Dに挑戦している任天堂。
直近ではスイッチ用ソフト『Nintendo Labo』で『Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit』をリリースしたりしています。
VR市場が注目されている今だからこそ、印象的な「赤黒の世界」を振り返ってみてはいかがでしょうか?
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