1986年には、『ファミコン』用の追加ユニットである『ディスクシステム』が登場しました。
磁気ディスクを使うことで、当時のカートリッジの約3倍の内部容量を実現しました。
そのため、通常よりも音楽やグラフィックがリッチなゲームが多くリリースされています。
この度は、「ファミコン本体+ディスクシステム」と「くにおくん」シリーズ中心のソフトを京都府京都市のお客様からお譲り頂きました。
今回は後編ということで『ディスクシステム』を紹介したいと思います。
『ファミリーコンピュータ ディスクシステム』
ディスクシステムといえばCMがかなりユニークで、タレントの「所ジョージ」さんがミスをして「マリオ」や「リンク」から「ヘタクソ!」言われるものでした。
「やればやるほど、ディスクシステム」のキャッチコピーにマッチした内容になっていますよね。
強みとしては、通常のソフトよりも単価が安く抑えられました。
容量が増えたことでソフトによっては1枚で2本遊ぶことができユーザーとしてはうれしいポイントでしたね。
また、お店で別のゲームに書き換えることができるサービスも展開しており、「飽きたら書き換える」ことができるため「コストパフォーマンス」が高いのも特徴です。
この方式は、後のSFCおよびGB用のソフト書き換えサービス「ニンテンドウパワー」にも引き継がれていきます。
ただし、磁気ディスク故のロードの長さや、デリケートな媒体なので読み込み不良になってしまうこともありました。
利点である「書き換えの容易さ」を逆手に取られ、他社から非公式のソフトが大量にリリースされてりまったりと問題も抱えていました。
『スーパーマリオブラザース2』
ゲーマーであれば誰もは一度は遊んだことがあるであろう、『スーパーマリオブラザース』の続編です。
ゲーム性は変わらず、上級者向けに難易度を調整したマイナーチェンジ版といった仕上がりになっています。
ただでさえ難しい本編を乗り越えると、その上を行く「裏ステージ」が登場する等、容赦のなさが際立ちます。
ストーリーも同様で、現在のマリオからは想像もできないゾッとする設定になっています。
ピーチがさらわれてしまう理由が明確なのが、逆に新鮮ですよね(笑)
海外では、同じくディスクシステムのゲームである『夢工場ドキドキパニック』をマリオキャラに差し替えたバージョンが『SUPER MARIO BROS.2』として発売されました。
後に日本でも『スーパーマリオUSA』として逆輸入されています。
『ゼルダの伝説』『リンクの冒険』
任天堂の代表作品かつ『ディスクシステム』のキラータイトルにもなった『ゼルダの伝説』シリーズはここから始まりました。
広大なマップを探索しながら、謎解きを行い、ダンジョンを攻略しながらトライフォースを集めていくという、
基本的なシステムはすでに完成されていました。
続編となる『リンクの冒険』では、打って変わってRPG色の強いゲームデザインへと変化しています。
街やダンジョンに入ると、横スクロールのアクションに切り替わる方式になっており、シリーズでも独特の作風です。
『スマブラ』でも大人気のステージの「神殿」ステージは本作が出典となっています。
ちなみに、海外版であるNES版はカートリッジでリリースされており、特別感のある「ゴールドカートリッジ」になっています。
ディスクシステムではないため、見た目のリッチさに反して音源が劣化してしまっているのが残念ですが…(笑)
『悪魔城ドラキュラ』
復活したドラキュラ伯爵を討伐するため、ヴァンパイアハンターの一族「ベルモンド家」の死闘を描くシリーズの1作目です。
近年では『スマブラ』にも登場しており、ライトなゲームファンにも認知されているかと思います。
鞭を使ったアクション性の高いゲームシステムと、非常にカッコいいBGMで海外で非常に人気が高い作品になっています。
人気の高さからタイムアタックのような「やり込みプレイ」が盛んに行われており、需要が高いことからシリーズ通して「レアゲーム」であることが多いです。
「悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション」や「Dominus Collection」といった移植版がようやく登場し、以前に比べてかなりプレイしやすくなりました。
ここまで人気になると予想していなかったのか、「100年に一度蘇るドラキュラ伯爵」が頻繁に蘇る事態になっているのは無粋なツッコミですね(笑)
『中山美穂のトキメキハイスクール』
80~90年代を代表する文化として、「タレント」ゲームが沢山リリースされていたことが挙げられます。
本作のほかにも、「舛添要一 朝までファミコン」や「ラサール石井のチャイルズクエスト」、同じくアイドルである「光GENJI ローラーパニック」等、ファミコンだけでも一定数リリースされていました。
本作は、当時人気が上昇していたアイドルの「中山美穂」氏とのタイアップ企画で、彼女と恋愛することができるアドベンチャーゲームになっています。
特筆すべきは、ゲーム中に電話番号が表示されるようになっており、その番号にかけると彼女の声でヒントを聴くことができる要素がありました。
革新的なシステムですが、間違い電話が多発していたようで、後に製作者が口をそろえて「失敗」したような旨の発言を残しています。
ですが、後に恋愛アドベンチャーは一大ジャンルになることを考えると、先進的な作品であったことは間違いないでしょう。
最近では、ダウンロードでお手軽にお安く買えるのが当たり前になりましたが、よっぽど裕福でない限りは、限られた本数しかゲームを買ってもらえないのが当たり前時代でした。
そんな時代としてはお手軽な金額で、いろいろなゲームが遊べるというのはかなり革新的だったといえるでしょう。
後にディスク媒体に移り変わっていくことを考えると、さすがの任天堂と言わざるを得ないですね。
『ファミコン』はいまだに根強い人気を誇っていますが、それはほかのゲーム機も同様です。
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