ゲームマニアの中でも、よりコアな人種に「レトロ洋ゲー」を好む人たちがいます。
※筆者もその一人です。
海外独自デザインのゲーム機たちや、自由度が高いハードなゲーム、「レトロ洋ゲー」一つとってもたくさんの魅力があります。
そのうえ、先進的な挑戦をしていることが多く、「この時代こんな挑戦を!?」と驚くような試みもあり、ディープな魅力にあふれる世界です。
この度、埼玉県春日部市のお客様より「レトロ洋ゲー」のコレクションをお譲りいただきました。
国内ではなかなかお目にかかれない商品でしたので、この機会に紹介したいと思います。
ATARI『LYNX II』
「ブロック崩し」系ゲームの開祖である『ブレイクアウト』をリリースした、老舗のゲームメーカーATARIが開発した携帯ゲームです。
海外ハードらしい、黒くて巨大な本体にフルカラーの液晶とバックライトを備えています。
ATARIの自社タイトルを始め、本体スペックを活かした3Dゲームや映画原作のゲーム等、約70本のゲームがリリースされました。
上下均等にボダンが配置されており、利き手によって持ち変えることができるのが最大の特徴でしょう。
『Comlynxケーブル』という通信ケーブルもあり、最大で8人プレイできるゲームもあるとか!
ただしハイスペック故、電池が4-5時間しか持たないのと、デカすぎる本体サイズの影響で携帯機としてはイマイチな評価でした。
※差し込んだカセットがすさまじく固く、初期のソフトは一度刺すと簡単には外せないレベルだったのも個人的には不便でした。
その弱点を改善したのが、今回お譲り頂いた『Lynx II』です。
小型化と電池の時間が伸びており、 5-6時間まで改善しています。
※といっても、初代ゲームボーイはその倍以上持つので雀の涙ではありますが…(笑)
200ドル近かった初代から、99ドルまで値段も下げており、凄まじい企業努力を感じます。
また、公式の収納バッグである『Kit Case』も一緒にお譲りいただけてバッチリ収納されていました。
16本収納できるソフトも隙間なく埋まっていて、壮観の一言につきますね。
3Dフライトゲームの『WARBIRDS』や『Blue Lightning』、現代でも根強い人気を誇る『ガントレット』や『ペーパーボーイ』といった、
クラシックゲームの定番まで充実したタイトルが勢揃いしています。
コレクターなら喉から手が出るほど欲しい、フルセットでした!
※私もほしいです(笑)
GB版『グランド・セフト・オート2』
「箱庭ゲー」や「自由ゲー」と称され、今やゲーム業界を定義している「オープンワールド」系ゲームですが、
このジャンルを有名にしたソフトといえば、『GTA』シリーズ(通称:グラセフ)があげられると思います。
1997年の暮れにPC登場した本シリーズは、車主体のチェイスゲームとして計画され、そこに追われる理由として主人公が「犯罪者」で、ギャングが牛耳る巨大な街で犯罪行為を行うというエッセンスが加わり、非常に自由度が高く、バイオレンスなゲームに仕上がりました。
現在のようにTPS(カメラが後ろからプレイヤーを追いかける視点)になったのは3作目からで、初代と本作は上から見下ろすタイプの視点になっています。
操作も「ラジコン操作」と呼ばれる、クセのある操作になっており初見は苦戦しやすいです。
※これは、元々車主体のゲームとして開発されていた名残とも言えるかもしれません。
『GTA2』はPC版とPS版が1999年に発売され、翌年にはドリームキャストに移植されました。
上記の通り、かなりスペックが要求されているタイトルであるのにも関わらず、どういう訳かGBにも移植がされており、所謂「無茶移植」と呼ばれる部類のゲームです。
しかしながら、ゲーム性はかなり再現されており、車の強奪から、一般市民を巻き込み警察から逃走する一連のテイストは据え置きです。
ストーリーに関しても、シリーズ定番の舞台である「リバティシティ」や「バイスシティ」ではなく、「Anywhere City」とよばれる、レトロフューチャーなアメリカが舞台となっているのが特徴です。
また、シリーズでも後に定番となる派閥との「友好度」システムも本作から登場しました。
初代は「死ぬとやり直し」になるアーケードライクでシビアな難易度でしたが、本作ではその部分も改善しています。
今回お譲り頂いたものは、若干のへこみはありますが箱付き完品で、非常に珍しいと思います。
赤黒く輝く箱には、アメリカンドリームの栄光と血気盛んなギャングらしい雰囲気を感じて、見ているだけでテンションが上がります。
BEEPでは、マイナーハードや海外ハードの買取も行っております。
箱や説明書のないソフト、仮に状態が悪かったり動かないものも、ぜひ一度ご相談頂ければと思います。
買取に関するご質問やご相談、見積もりのご依頼も無料にて承っております。
まずはお気軽にご連絡くださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。