『セガサターン』と『ドリームキャスト』合わせ「300本」以上のコレクションを東京都八王子市のお客様よりお譲りいただきました。
前回から引き続き、選りすぐりのタイトルをピックアップして紹介していければと思います。
後編となります『セガサターン』編も、ぜひお付き合いください。
目次
「スケルトンセガサターン」
現代において、ゲーム機本体のカラーバリエーションがたくさんあるのは普通になりましたが、
『セガサターン』は据え置きゲーム機おいて、それをいち早く始めた機種の1つかと思います。
その中でも「30000台」限定で発売された、この「スケルトンセガサターン」は外せません。
今回お譲り頂いたのは、競走馬育成シュミレーション『ダービースタリオン』を同梱した限定版(HST-0022)です。
「スケルトン」カラーは、当時の流行だったので「平成レトロ」感じることができ、お好きな方にはたまらない一品かと思います。
「バーニングレンジャー」
未来のレスキュー隊が火災現場でスタイリッシュに救出や消化を行う3Dのアクションゲームです。
『ソニックアドベンチャー』等で有名な、セガの開発チーム「ソニックチーム」が製作しました。
本作を語る上で外せないのは、ゲーム本編を引き立てるカッコイイテーマソングで、
歌っているのは、通称「日本一歌のうまいサラリーマン」セガ社員の「光吉猛修」さんです。
後にオンラインMMORPGとして、おなじみとなる「ファンタシースターオンライン」シリーズでは
本作のテーマソングと共に、『バーニングレンジャー』をモチーフとしたイベントが開催される等、
名実共に『セガサターン』名作として語り継がれています。
「ストリートファイター リアルバトル オン フィルム」
『ストリートファイターII』が発売されて以降、その勢いは凄まじいほどで、影響は映画の都「ハリウッド」まで届いていました。
そして、「ジャン=クロード・ヴァン・ダム」さん主演で1994年に「実写版」として公開に至ったのでした。
その当時のゲームメーカーのトレンドは「ゲームに実写を取り入れる」ことでしたので、「ゲーム化」の流れは必然だったのでしょう。
先にアーケード版でリリースされていましたが、本作は大幅な「アレンジ移植」となっています。
システムは「スーパーストリートファイターIIX」(通称:スパ2X)ベースで、
「大味」なバランスだったアーケード版よりも、かなり遊びやすいのが特徴です。
当時、『スパ2X』が『3DO』独占タイトルだったこともあり、「苦肉の策で実写版だったのでは…?」と後に推測されています。
「ファイナルファイトリベンジ」
「ベルトスクロールアクション」というジャンルに革新をもたらし、数多の類似作品を追従させた
カプコンの『ファイナルファイト』シリーズですが、セガサターンにおいても「対戦格闘ゲーム」としてアーケードから移植されました。
本シリーズは本来『ストリートファイター』の続編として企画されていた作品だったので、ある意味「祖先帰り」しています。
また、よくある事例として、「末期に発売されたソフトは高額傾向にある」というのがあります。
本作は2000年を跨いで発売されたまさに「末期」でしたので、タイトル自体の人気も相まり、
「レアゲーム」として非常に需要が高いソフトとなりました。
その後、紆余曲折を経て『ファイナルファイト』キャラの『ストリートファイター』シリーズへの参戦も「平常運転」となり、
本作の功績が果たされたと言えるかもしれませんね。
「金田一少年の事件簿 星見島悲しみの復讐鬼」
『ドリームキャスト』と同様に「キャラクターゲーム」も多くリリースされている『セガサターン』ですが、
推理漫画『金田一少年の事件簿』を題材としたアドベンチャーゲームもリリースしていました。
王道パターンでは、「ゲームの主人公が作品の主人公と知り合って一緒に事件を解決する」
ということが多いですが、本作は「主人公が犯人で、いかにトリックを見破られないか」という
異色な設定が目を引きます。
最近では、漫画『金田一少年の事件簿外伝犯人たちの事件簿』で犯人視点のスピンオフが話題となっていましたので、
革新的な発想なのは間違いなく、開発のハドソンの仕事ぶりには感服します。
「真説・夢見館 扉の奥に誰かが…」
1993年に『メガドライブ』の拡張ユニット『メガCD』でリリースされた、3Dアドベンチャーゲーム『夢見館の物語』の続編です。
1作目は『メガドライブミニ2』でも遊ぶことができます。
ムービーを主体とすることで『メガCD』の性能を誇示していたソフトですが、
『セガサターン』になったことでムービーもパワーアップしています。
本作の開発であるシステムサコムは、アドベンチャーを作ると「豪華声優陣」であることが多く、
ガンダム作品でおなじみの「堀内賢雄」さんや「折笠愛」さんが前作から続投。
今作でも「佐々木望」さんや「林原めぐみ」さんが登場しており、
ムービーが主体となることをしっかりと意識した「実力派」が揃うキャスティングになっています。
※同社が開発した、『イバラード 〜ラピュタの孵る街〜』や『時空探偵DD』も豪華声優陣ですので気になる方はチェックしてみてください。
「せがた三四郎 真剣遊戯」
『セガサターン』の面白いエピソードとして、「奇天烈」なプロモーションは外せませんよね。
「藤岡弘、」さん扮する、「せがた三四郎」が数々のゲームをモチーフとしたシチュエーションで、
「修行」称して『セガサターン』を遊ぶことを「強要?」するCMは一度見たら忘れられません。
それらのCMをモチーフにした「ミニゲーム」集となっているのが本作になります。
クインテット製作のシュミレーション『ソロクライシス』のCMの「頭を使え!」や、
裸足でスケートリンクを走る過酷な撮影をしたことで知られる『Winter Heat』等、
合計10種類の再現度の高いミニゲームが揃っています。
ちなみに、ノルマ設定が異常に高い影響で「高難易度」なため、まさしく「修行」になるとの声もあったりします。
いかがでしょうか?
媒体がCDに移行し、オーソドックスな2Dゲームを始め、3Dゲームからはたまた実写やアニメの映像まで、
いろいろな試みが行われていたことがわかりますよね。
これも『セガサターン』の多彩な性能があってのことかと思います。
今でもお持ちの方は、心の『メモリーユニット』を空にして、今一度遊んでみてはいかがでしょうか?
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