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【BEEP修理班】ちょっと特殊なプレイステーション「DTL-H3000」のオーバーホールを行いました

今回はお客さまからご依頼をいただいたプレイステーション「DTL-H3000」のオーバーホールを行います。

「DTL-H3000」はプレイステーションの開発キット『ネットやろうぜ!』のセットになっていた本体で、その外見から「黒ステ」とも呼ばれています。

ご依頼内容は動作品のオーバーホールで、故障はしていないけど長く使いつづけたいということで予防保全としてご依頼をいただきました。

オーバーホール内容は以下となります。

【オーバーホール内容】
・電解コンデンサ全交換(メイン基板、電源基板)
・CDドライブ クリーニング&グリスアップ
・ハンダクラック予防(再半田)
・本体内部クリーニング

まずは、裏面のねじを5個プラスドライバーで取り外します。

上側のカバーが外れ、ドライブと電源基板、メイン基板が見えます。

基本的には黒ステもプレステも作りは同じです。
※使われている基板は異なります。

先に電源基板から電解コンデンサを交換します。

ここで注意点ですが、電源基板は高い電圧がかかっており、
電源オフにした状態でも電解コンデンサにはしばらく電圧が残っています。
大変危険ですので技術者以外は触れないようにお願いします。

また、交換するコンデンサを選ぶときは、容量、耐圧以外に高さも注意が必要です。
高すぎるとカバーが閉まらなくなります。

電源基板の電解コンデンサ6個の交換が終わりました。

続いてメイン基板の作業に移ります。

表面実装の電解コンデンサをすべて取り外して新しい物に交換していきます。

純正ではφ3mmの小さい電解コンデンサが使われていましたが、同じサイズのものが
手に入らずφ4mmのものを取付しました。
パッドのサイズがギリギリなので取付の際には先の細いハンダごてや
逆作用ピンセットなどを使い慎重に作業を行います。

先の細いコテ先は温度が伝わりにくいので少し高めの温度にした方が作業はしやすいです。
白光のFX-600は温度調節もついていて電源投入後すぐに温まるのですごく便利です。

逆作用ピンセットは握ると先端が開き、力を緩めると先端が閉じる動きをします。
表面実装の電解コンデンサ交換の際は作業がラクになり効率も上がります。
ちなみにgootのTS-16が保持力もちょうど良く使いやすいです。

これで無事、全ての電解コンデンサの交換が終わりました。
取付ミス、極性間違いがないか入念にチェックします。

続いてハンダクラックが起きやすいコネクト部分を再半田をして予防をします。
特にコントローラーの差込口やAVケーブルの差込口はハンダクラックが起きやすい箇所ですので、予防保全のため再半田しておきます。

最後にCDドライブのクリーニングとグリスアップを行います。

古いグリスが固まってしまうとディスクが読めなくなったり、ローディング中に止まったり不具合を起こす可能性が高くなります。
長くお使いいただくためにもキレイにしてグリスアップをしておきます。

可動部とギアをグリスアップします。
その後、ピックアップレンズも磨いておきます。

これで全てのメンテナンスが完了しました。

仮組みをして動作チェックをします。

無事、動作確認が取れました。
CDドライブの動きも滑らかで異音などもしません。

この後も複数のソフトの読込と3時間の動作チェックを行いましたが、問題はなかったのでこれにてオーバーホール終了となります。

今回はプレイステーション「DTL-H3000」のオーバーホールを行いました。
交換した電解コンデンサという部品は消耗品で使い続けると液漏れを起こして基板の損傷につながります。
黒ステやPS1をこれからも長く使いつづけたいという方はオーバーホールをご検討いただければと思います。

BEEPではプレイステーション以外にもさまざまなレトロゲームの修理・オーバーホールを承っております。
お見積り(無料)だけでも結構ですのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

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