テレビゲーム機というのは基本、テレビとは別売の商品ですが、一体化されているといっそう使いやすくなりますよね。シャープのファミコン内蔵テレビ「C1」やスーパーファミコン内蔵テレビ「SF1」はよく知られていますが、ドリームキャストを内蔵したテレビもあったのはご存じでしょうか?
それが今回、東京都中央区のお客様より買取した「CX-1」です。
フジテレビが企画した商品で2000年5月に発売されたのですが、セガからのプロモーション展開はほとんどなく、また、販売方法もインターネットによる台数限定方式だったため、かなり“知る人ぞ知る”マニアックなアイテムといえるでしょう。
「’70年代に考案された“2000年のテレビ”」をコンセプトに青山プランニングアーツがデザインを手がけ、レトロな雰囲気のなかにも未来感があふれる新鮮なスタイルがとても魅力です。本体に合わせてあえて丸みのあるブラウン管を搭載しており、本体正面にある4つのツノのようなオブジェがアクセントになっています。
本体を横から見ると、水滴型のようなフォルムになっています。側面の模様は塗装やシールではなく、クリアパーツがはめ込まれていて、テレビの内部がちょっとだけのぞきこめるスケルトン仕様です。電源を入れるとLEDが光ります(光るだけで、特に意味はありません…笑)。
上部に円形のカバーがあり、ここを軽く押してやるとディスクトレイが姿をあらわします。ここにドリームキャストのディスクをセットすればゲームが遊べるようになるワケです。妙にアナログ感のある操作は愛嬌があります。
コントローラーは本体正面の下部にポートがあり、ここに接続します。デザインと機能がうまく融合していますね。
本体のウラ側には映像や音声の入出力、通信回線ポートなどのインターフェイス部があります。特徴的なのはMIDI端子があることでしょう。対応楽器や音源を接続すれば音楽作成もできるというのは従来のテレビ関連機器にはなかったと思います。
コントローラーやキーボードは専用デザインのものが付属します。ちょっと深い感じのクリアグリーンでそれぞれ「CX-1 DIVERS 2000 SERIES」の意匠があしらわれています(一方で、ドリームキャストのロゴマークはありません)。ちなみに、ビジュアルメモリは別売りです…(笑)。
ドリームキャストの特徴であるインターネット接続もきちんと継承しているだけでなく、ビデオ通話(当時は「テレビ電話」という呼称のほうが主流でしたが)もできるようになっていました。付属品としてWEBカメラ、マイクユニット、通信用ソフトなどもセットされています。
説明書やステッカーもきれいに残っていました。これは貴重ですね! 箱以外は全部あるという状態で、今後ここまでそろったものを入荷することはなかなかないかもしれません。
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