こんにちは! BEEPの天元中です。
今回もネオジオで何か書いていいよっつう話で、じゃあ『ビューポイント』でいきましょうかね~♪
自分が『ビューポイント』をはじめて知ったのは、たしか講談社のゲーム雑誌「覇王」の創刊号だったと思うんですけど、そこで発売前のゲームとして紹介されていたんです。
ポリゴン風なデザインのキャラクターとクォータービュー(ナナメ上からの見おろし画面)の組み合わせがキレイにハマっていて、これはクールだなァと強く感じたんですよね。
…で、あまり詳しい情報が出てなくて、いろいろゲーム誌をチェックしたんですけど、全然見つからなくて…。
みんな大好きな「ゲーメスト」にもいっさい情報がなかったんですよ! アーケード専門誌なのに!!
創刊されたばかりの「BugBug(バグバグ)」にちょっとだけ載っていて、この雑誌は買い続けよう! と思っていたらエロゲー雑誌に方針転換してずっこけた…なんてこともありました。
▲BugBug創刊号とその中にある『ビューポイント』紹介。『ザクソン』や『フューチャースパイ』のようなクラシックについても書かれていて、ライターさんのマニアックさがわかるイイ記事ですね。
その後もろくに情報がないまま日が過ぎていくんですが、秋葉原に出かけたある日、今はなきラオックスコンピューターゲーム館にあるMVS筐体に導入されているのを見かけました。
ゲームセンターに行けばだいたいの新作が遊べた時代でしたけど、あの瞬間は本当にワクワクしましたね。もちろん、即、プレイです。
もう、タイトル画面からしてスタイリッシュですよ。背景のない暗闇にロゴだけが表示されて、その下を自機がゆっくりと回転してる。ポリゴンじゃないのに、それっぽく見えるグラフィックで。どんだけ手間をかけてるんだと。ここを見るだけでも、ゲームの中身もきっと凝ってるに違いない! って思うじゃないですか。
ネオジオのゲームにお約束の操作説明は軽く流して、いざ始めると、発進シーンが流れます。これがまたじつにイイ!
静かなイントロが流れるなか、轟音のジェット噴射、そしてゲームの開始を知らせるボイス「1,2,3,4、Hey!」からステージイン!!
この一連の演出は『グラディウス』や『アールタイプ』『究極タイガー』といった過去の名作シューティング同様、ゲームの世界にプレイヤーをのめり込ませますね。
▲青空に向かってシュバーッと飛び立つんですけど、ステージ1はなぜか基地の内部っぽいんですよね…(笑)。
最初のプレイでは2面に進めたところでゲームオーバーでしたが、攻略どうこうより、とにかくネオジオにイカしたシューティングがきたことがうれしかったですね。
ネオジオのシューティングは『ラストリゾート』くらいしか自分には気に入るものがありませんでしたから。
これは買って間違いないな…と確信し、「家庭用のカートリッジはいつ発売されるんだろう?」って、雑誌をあれこれと見て回るんですが、また何の成果も得られない日々が続きます…(苦笑)。
しばらくして、当時アキバで勢いのあったメッセサンオー(このお店も消えちゃいましたねー)の予約受付リストに『ビューポイント』が掲載されているのを見かけました。こづかいを心配しつつも予約しましたよ。
このあたりは記憶があやふやなんですが、発売日は明確に決まってなくて(11月予定とかそんな感じ)、ちょっと伸びたように覚えてます。
…で、その後に明確にアナウンスされた日は忘れもしない1992年12月11日。
100メガショック第1弾『龍虎の拳』家庭用カートリッジと同じ発売日ですよ!
当日は朝からお店に向かったんですが、そりゃもう『龍虎の拳』は勢いがすごかったですね。並んでるお客さんが続々と買っていくんですよ。お店のほうでもレジに『龍虎の拳』のダンボールが積んである。決して安くないネオジオでこんなに人が集まるのかと。そして誰ひとりとして『ビューポイント』って言葉を発しない!
自分が会計の順番になり、店員さんに予約表を渡して「『ビューポイント』をお願いします」と伝えたら、すぐ後ろの棚からパッケージを引き出してくれました。そこで確認したところ、自分のものも含めて『ビューポイント』は3本だけでした。ちっとも注目されてませんでしたね。まぁ100メガショックのプロモーションは圧倒的だったし、仕方ないんですが。
ゲームとしては新しいシステムがあるわけでもなく、かなりスタンダードにまとまっています。そして視点の影響もあって、わりと難しい…。
ただ、アドリブを要求される場面はほとんどなく、きっちりパターンを組んでいけばエンディングまでいけるようになります。
ミスをすると特定の場所からやり直しになる「戻り復活」なので、かなり根気が必要ですが、それほどシューティングはうまくない自分でも3か月くらいかけて1コインクリアしました。
音楽もハウスミュージックを意識していて、ポリゴン風の敵キャラクターのビジュアルにマッチしているし、ボス戦のファンキーなBGMはめちゃくちゃインパクトがあります。
流通量がそれほど多くなかっただけではなく、ゲーム部分もしっかり詰まっているからこそ、今のプレミア化につながっていると思います。
一応、パソコンやゲーム機にいくつか移植もされているんですが、正直、どれもイマイチです。特にX68000版には怒りさえ感じます(笑)。海外メガドライブ(ジェネシス)版がわりとイイかな…という具合で、これはメガドライブミニ2にも収録されているのがうれしいですね。
まぁでもやっぱり、オリジナルのネオジオで遊ぶのが一番楽しいですよ!
…余談ながら、メッセサンオーにあった2本の『ビューポイント』を買った人たちとは最近になってネットで知り合いました(笑)。
▲ネームエントリー時のBGM、じつはかなり長くて、ゲーム中はループするとこまで聞けないです(笑)。
▲ゲームオーバー画面。自機が砂地に朽ち果て、荒涼とした風が吹きます。なんかここだけ違うゲームみたいです(笑)。
BEEPではあらゆる年代のゲーム機本体やゲームソフトを買取いたしております。
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