『シーマン』はドリームキャストで発売されたユニークなゲームの中でもひときわ異彩を放っているソフトといってもいいでしょう。
キャラクターと音声でコミュニケーションし、育成・進化させていくというスタイルもさることながら、その対象となるシーマンの見た目はちょっと不気味で人気者になるとは思いにくいものでした。ですが、セガは入念なプロモーションをおこない、実際に発売されるとドリームキャストの中でもトップクラスの売上本数で（これには諸説ありますが、上位5本の中には入っているようです）、2007年にはプレイステーション2で続編もリリースされています。
さて、今回はその『シーマン』のデザインをあしらったドリームキャスト本体を愛知県一宮市のお客様よりお譲りいただきました。レコードショップのHMVで限定発売されたものです。この『シーマン』モデルにはゲームソフトと同じ1999年7月29日に発売されたものと、1999年12月16日に発売されたクリスマスバージョンの2種類があるのですが、両方ともそろっていることはめったになく、ご依頼内容を聞いたときはかなり驚きました。しかも、ゲームも本体も未使用品とのこと！ パッケージは経年でややイタミはあるものの、今後こんなにいいコンディションのものを見かける機会はどれだけあるのか…といったところです。
ベージュ色の地にゲームソフトのパッケージデザイン（大きさもほぼそのまま）を配置し、ドリームキャストのロゴマークのほかには白文字で「MODEL:SEAMAN」とだけ書かれた簡素な雰囲気の箱。『シーマン』のゲーム自体もそうですが、従来のセガっぽくない雰囲気ですよね。
箱の背面や側面も余計な言葉はいっさいありません。
スケルトンボディの本体にシーマンのシルエットがプリントされています。未使用の状態だったので、ビニール袋からは出さず、そのまま写真を撮っています。
スケルトン仕様。シーマンのシルエットなどはありません。何かプリントされていてもいいように思いますが、全体のコーディネートを考えると、このほうがスタイリッシュにまとまっているかもしれません。
こちらはクリスマスバージョンの箱。赤を基調としたボックスに白でアクセントを入れるだけのよりシンプルなデザインになっていますね。
裏面にサンタ帽をかぶったシーマンのシルエットがあるほかは、ゲームに関する情報はなし。こうしたミステリアスな雰囲気も『シーマン』を楽しむうえで大切な要素だったかもしれませんね。
箱のサイドタブには「Merry Chrismas！」のメッセージ。ささやかながらも遊び心があっていい仕掛けですね。
本体、コントローラーは赤いボディになっており、本体にだけシーマンのシルエットがプリントされているのは先行で発売された『シーマン』モデルと同様です。
じつはビジュアルメモリも赤いカラーのものになっていたりします（ゲームソフトが未開封だったので、この写真には収められませんでしたが）。
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